ほ の ぼ の 廻 戦 ３【呪術廻戦】《短編集》

最強さんのお誕生日２《五条悟》 ページ41

『悟今日は私が洗うから。座ってて？』と顔を上にあげて言った。


実はいつも私がご飯を作る代わりに洗い物をしてくれるんだけど、今日は悟の誕生日だ。今日くらい私に洗わせて欲しい。



『今日は悟の誕生日でしょ？悟のお願いなら何でも聞くよ？』



「ほんと？それじゃあ……今から抱いてもいい？」




といつの間にか恋人繋ぎをしてきて言う悟。



『バカ。朝からはだめ』


「じゃあ夜はいい？」



『……もう。だめって言ってもするんでしょ？』



「流石。僕のことよく分かってるね」



『はいはい……あ、お昼は前から約束してたお気に入りの洋食屋さん予約してあるからそれまでどっか出掛ける？』



と私も立ち上がってそう言う。実は私が悟とお出掛けしたいってのもあるけど……



「誕生日にAとデート出来るの？え、明日から仕事行きたくないんだけど」



『んじゃ用意してくるね』



とポンポンと悟の背中を叩くと少し名残惜しそうに離れて私は服を着替えに行った。



それと同時に部屋のクローゼットの奥の方から綺麗にラッピングされた少し大きめの袋を取り出す。



前に一人でショッピングモールに行った時、マネキンが着ていたこのコートを見た時悟の姿が真っ先に思い浮かんで衝動買いしてしまったもの。



服を着替えて少しメイクもしてラッピングされたコートを後ろに隠してリビングに戻る。




既にリビングには着替え終わった悟がいてソファに座ってスマホをいじっていた。



ソファ越しに振り返って顔だけこっちに向けると立ち上がって正面まで来た。




「やっぱAは何着ても可愛いよね」



サラッと口説かない！照れちゃうから。



『悟』


「ん？どうしたの？」


『これ……誕生日プレゼント』


と背中に隠していたコートを差し出した。



「…開けてもいい？」



と少し嬉しそうな悟。コクッと頷くと悟は丁寧にラッピングを解いて中からコートを取り出した。



バッと広げて少し固まる悟。もしかして…あんまり好みじゃなかった？




『……それ、悟に似合うと思って…「え、僕のどタイプなんだけど。やっぱAセンスいいよ」




と早速値札を切って羽織る悟。




「どう？」と聞いてくるけど正直直視出来ない位かっこよくて言葉が出てこなかった。



「あれ？照れてる？」と少し面白そうに言ってくる。



照れ隠しの為に強引に玄関に引っ張って行きました。









＿＿＿＿今は照れて言えないけど誕生日おめでとう。

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