禁断?いいえ、公認です2《狗巻棘》 ページ44
『前よりも距離を詰めるのが上手くなってるし、私の攻撃交わすのも早くなってて今日は楽しかった』
そう言えば少し目をキラキラさせた棘は正面からそのまま私を抱き締めた。
『わっ…ちょいちょい、一応学校だから』
見つかったら不味いから早く離れろという意味も込めて背中をいそいそと叩いた。
しかしいっこうに離れる気のない棘。
奥の方に目をやるとどうやら終わったらしい真希とパンダがこちらに歩いてきた。
パ「おーいA、終わったぞ……って何やってんだ」
といつもの表情を浮かべる真希とパンダ。
実はこの2人と上司の五条さんだけが棘と私の関係を知っている。
『棘が抱き着いてきた』
真「見たらわかるよそんなん。今日は珍しく甘えたさんなのか棘」
『う〜んどうだろう、さっきちょっと褒めたら抱き着いてきた』
パ「しかも棘寝てんぞ」
いつの間にか背後に回り込んだパンダがそう口にした。
『「え」』
と顔のすぐ隣にある棘の背中をよく見ると規則正しいリズムで上下に動いているのが分かる。
名前を呼んで背中を叩いても動かないことからマジで寝てるらしい。
『パンダ』
パ「ん?」
『運んであげて』
パ「はいはい」
と何とか3人で協力して棘を引き剥がすとパンダが担いで保健室に連れていった。
『棘ギブアップしちゃったし今日はこれで終わりにするね』
と後ろを着いてくる真希に言えば「あたしは構わねぇよ。もう疲れたしな」とやれやれという表情を浮かべた。
その後パンダによって保健室に運ばれた棘はベットの上でスヤスヤと寝ていた。
真希とパンダに「残ってやれ」と2人揃って言われたので渋々棘のベットに腰掛けた。
整った顔に綺麗な長いまつ毛。眠っている顔を見ているとたまらなく愛おしい気持ちが込み上げて来てもう一度さっきのようにサラサラの頭を撫でた。
起きずに眠っているところを見ると少しやりすぎちゃったかなと反省する。
「…おか…か?」
と長いまつ毛を纏った瞳がゆっくりと開かれると何回かパチパチと瞬きをした。
そのまま上半身を起こして私をまた抱き締めた。
『ごめんね、ちょっとやりすぎちゃったね』
と背中をさすれば更に抱き締める力を強くしてそのまま私の唇にキスを落とした。
『…!バカっ…反則でしょ…』
カッと燃えるように顔が熱くなると棘はイタズラに笑みを浮かべた。
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アメ玉(プロフ) - すーさん» すーさん!初めまして!お返事遅くなってしまって申し訳ないです!!リクエストありがとうございます!!了解致しました!少しお時間いただきますね!! (2020年12月20日 1時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - まかろにぱにーにさん» 初めまして!えぇぇそんな…神だなんて恐れ多いです……!ヾ(・ω・`;))ノ三ヾ((;´・ω・)ノあわあわ でも喜んで頂けたならすごく嬉しいです!暖かいコメントありがとうございます!! (2020年12月20日 0時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
まかろにぱにーに - え?待って?ナナミンイケメンすぎひん?神作品だ……。アメ玉さん(様)100年生まれてこなかった逸材では!? 神です。マジで。アメ玉様神アメ玉様神アメ玉様神アメ玉様神 (2020年12月19日 23時) (レス) id: b2ccf5b6d7 (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - ちゃんみおさん» わあああちゃんみおさん!!(泣)引き続きリクエストありがとうございます!!了解致しました!少しお時間いただきますね!! (2020年12月13日 21時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - ぬたうなぎさん» やっぱりそうですよねぇ……スイーツは語彙力の宝庫ですね!(。・`ω・´)キラン☆←何言ってるか分からない (2020年12月13日 21時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アメ玉 | 作成日時:2020年11月25日 0時