west 学園物語。2

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side 中間

「錦戸先生！」

錦「ん？・・・なんや、中間か、どうしてん？」

あのあと、みんなで登校して、なんとか朝礼までには
間に合った俺。

あいつらはぎりぎりやったし、
屋上で朝ご飯食べとる。

ほんま、不良の典型やわ。笑

そんで、ちょうど１時間目はあいてたし、
保健室の錦戸先生のところへきた。

「あの・・・、重岡のことについて、なんか情報くれませんか」

錦「・・・それ、小瀧から聞いたんか？俺が詳しいいうの」

「小瀧っていうか、みんなからっていうか・・・」

錦「まあ、ええわ。そこ座りぃ」

そう言って、錦戸先生は椅子を出してくれた。

「俺・・・、担任になったときに、あいつらの経歴のやつ
一通り、ざっと読んだんですけど・・・。
重岡んとこに虐待って書いてなくって・・・。
今日、濱田と桐山から聞いたとき、びっくりしてもうて・・・。」

錦「やって、表向きはもうないようになってもてるからなぁ・・・」

「そう！それって、なんでなんですか？」

錦「・・・ま、順をおって説明するわ」

そういうと、錦戸先生は昔の話をしてくれた。
俺のわかる範囲だけやぞ、一番、神山が詳しく知っとると思うわ
と付け加えられてたけど、
きたばっかの俺には、貴重な情報や。

けど、これから聞く内容が俺の想像を軽くこえたもんになるなんて、
このときは全然思ってなかった。

しげ・・・、お前、なんでそんな笑ってられんの？

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