絶望プリズンの世界第55話 探索パート ページ5
体育館
ステージ
血だまり
ノブユキ
「どうやってこれだけの血の量を……」
リンタロウ
「探索してれば分かるかもね〜」
床に刺さったナイフ
A
(本来は……机に刺さるはずなんだけど……床に刺さってる)
タクヤ
「ん？これ……何か付いてねぇか？」
ノブユキ
「ビニール？」
ビニール袋
コウ
「たくさんの血がついてるな。いや……血糊か。それに、溶けた後も……」
A
「あ、あれ……上にも同じようなものが照明についてる……」
コウ
「なるほど……照明の熱で袋を溶かし……血糊を降らせたのか。ナイフも同じようにしたんだろう……」
リンタロウ
「もし……Aちゃんが理事長を押し倒してなかったら頭に刺さってたね♪」
タクヤ
「それに関しては……Aはよくやったよな」
A
「あ、ありがとうございます……」
ノブユキ
「どうやら、理事長に強い恨みを持っているみたいだね……」
壁に血糊で書かれた文字
リンタロウ
「殺害予告だね」
タクヤ
「でもよ……電気が消える前はこんな文字がなかったぞ？あんな一瞬でこの文字をかけるものなのか？」
コウ
「この文字の右下を見てみろ」
ノブユキ
「何かをはがした後？しかも……壁の色とおんなじ」
？？？
「おい、お前、ここは立ち入り禁止だって言っただろ」
リンタロウ
「わっ！ごめんなさ〜い……！」
キスケ
「な〜んてな」
ノブユキ
「キ、キスケ！？どうしてここに」
キスケ
「俺も事件の調査に来たんだよ。それで何かわかったことはあるか？」
タクヤ
「ナイフと血糊は分かったが……この文字がわかってないんだ。とりあえず、何かのはがし残しがあることしかわかんねぇな」
キスケ
「ん？はがし残しの所、なんかぺたぺたしてるな」
コウ
「これは、あらかじめ文字を書いてその紙で文字を隠していたものだと思う。電気が消えたのははがすところを見られないため……大きな音は紙をはがす音を聞こえないようにするため……ってところか」
キスケ
「す、すごいな」
コウ
「ふん……こんなもの、誰でもわかる」
A
「こ、こんな大掛かりなことをしてるし……理事長に相当恨みを持って……いるんだね」
--------続く-------
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作者名：(*´ω`*)ﾆｬ〜 | 作成日時：2020年8月31日 15時
