絶望プリズンの世界第76話 ページ16
リンタロウ
「今のフミちゃんは……自ら理事長に縛られてるよね〜」
フミ
「違う……!父が私のことを縛っているのよ!」
リンタロウ
「じゃあ……なんで反抗しないの?我慢ばっかりじゃ楽しくないじゃん……しかも、フミちゃんの生きたい人生を否定するなんてひどい父親だと思う……でも、それに反抗しないフミちゃんもどうかと思うな〜。そんなの……自分の責任を理事長に押し付けてるようなモノじゃん。もしかして……責任を負うのが怖いの?」
フミ
「それは……」
シロウ
「そうですよ!フミさんの人生は、フミさんのモノです。だからあなたの自由も幸せもあなたが責任をもってかなえられたらいいと、僕は思います」
フミ
「私の人生は……私のモノ……そんなこと……考えたこともなかった」
シロウ
「それに……貴方は、なんて無駄なことをしてるんですか?あなたは音楽が好き……だったら復讐なんかに時間を割いてないで……貴方のファンのために時間を割くべきじゃないんですか?」
フミ
「そんな……簡単に言わないで……!私の父がどれだけ厳しいか」
シロウ
「だから〜……何度言えばわかるんですか?」
リンタロウ
「フミちゃんは理事長の言うとおりにしか生きちゃダメなの?」
シロウ
「貴方は自分から縛られてるじゃないですか。そんなに音楽を愛しているなら、理事長の反対なんて無視できるくらいの覚悟を持つべきです。それができないくせに……復讐だとか言って騒いでるなんて……」
リンタロウ
「本当に音楽を愛してるの〜?」
フミ
「わ、わたしは……音楽を……本当に愛してるの……グスっ……」
ルイ
「泣いてるの……?」
キスケ
「あ〜あ〜……シロウとリンタロウが泣かせた〜」
シロウ
「すいません!」
リンタロウ
「ごめんなさ〜い……言いすぎちゃったね……」
フミ
「ううん……違う……違うの……貴方たちの言うとおりだわ……ありがとう、気づかせてくれて……埼狼さん」
A
「は、はい?」
--------続く--------
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作者名:(*´ω`*)ニャ〜 | 作成日時:2020年8月31日 15時