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3冊目 ページ3
二人目の私
授業中眠くなる。
寝たくない。起きていたい。なのに寝てしまう。
どうして?何もしてないのに。
どうして私ばかり笑われるの?他のみんなもやってるくせに。
私だけなんで。
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで。
寝ているという単語を聞いただけでキレてしまう。
みんな私のことが嫌いなの?
何かしたなら謝るからやめてよ。
助けて。
それらの文をひたすらノートに書き続けた。
私は
顔を殴ったり自分を傷つけながら起きようとした。
だけど眠い。
今は人の視線さえ怖い。
それならいっそ永遠に眠った方がはやいのかもしれない。
恐怖を忘れるため、また私は私を消した。
またあの時の人がいた。ぼそぼそと何か言っていた気がした。
確かこんな事を言っていた。
「可哀想だね、お嬢さん。夢の中で永遠に生きる事は出来ないのだ。自分から永遠に眠る事は罪なのだ。それは人間が決めたルールなのだから。」
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作者名:帽子屋の太宰徹@伊達あいりん | 作成日時:2017年10月4日 19時