６ 顔合わせ�� ページ8
今日の予定は、自己紹介と読み合わせ。
自己紹介の方は恙なく終わり、茅野さんの進行で場の空気が変わる。
何度も読み込んだ台本を握りしめ、ごくりと唾を飲んだ
第一場は僕の曲から始まる。
今日は台詞確認がメインのため、歌わなくてもいい事に
少しほっとした。
とはいえこのシーンはほとんど僕の一人芝居なので
歌はなくとも出番は沢山ある。
まずは歌い終わり。主君と二人で話すシーンからだ
『あ、主君！』
「おや秋田……何か良いことでもありましたか？」
『はい！ご覧ください主君、
「それはよかったですね」
練習では南さんに頼んで読んでもらっていたセリフでも
本物はやっぱり没入感？臨場感？が違う。
演技をしているんだという実感が心地よい。
「本丸での暮らしはどうですか？」
『楽しいです。ここには兄弟が居ますし、戦にも出られます。……戦は、素敵です。お外に出て自由に走り回って、主君のお役にも立てるんですから』
『それはよかった。実は、近々あなたに出陣をお願いしたいのです」
『分かりました！楽しみだなぁ』
「頼みましたよ秋田藤四郎」
本番であれば、ここで暗転。
石切丸達三振りのシーンに切り替わるはずだ。
ーーーーー
「それでは本日はこれで終了です
お疲れ様でした」
ふう、と一息。
気づけば台本は付箋とマーカーだらけになっていた。
早くも撚れてきたページを捲りながら、今日言われたことを思い返す。
これ全部、きちんと覚えなくては。
「あ、Aくん」
『？何でしょうか』
荷物を片付けていると崎山さんから声をかけられた。
隣の机の帰り支度はとっくに終わっていて、僕を待っていてくれたのかと申し訳なくなった。
「この後って用事あるかな？」
『いえ特には…』
「じゃあ皆でご飯食べに行こうよ。珍しくヒロくんが行くって言ってるんだ」
「え、それつばさが言う？」
ちょっと心外、といった感じの声は荒木さん。
二人共、人とご飯を食べに行くことは少ないタイプ
だと聞いていたので驚きだ。
まだ馴染んでいない僕に気を使ってくれったのだろうか。
ええもちろん、断るなんて選択肢は存在しない。
『是非ご一緒させてください！』
「よかった。美味しい店知ってるからさ。行こ行こ」
「あ、ちょっと崎山兄さん〜その店俺が見つけたんですけど」
横田さんの声を後ろに聞きながら、僕は崎山さんに背中を押されるまま稽古場を後にした。
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愛莉(プロフ) - あんのお餅さん» あんのお餅様コメントありがとうございます。3年ぶりの祭、テンション上がりますよね！今からとても楽しみです！ (2021年11月16日 1時) (
レス) id: dbfedac61a (このIDを非表示/違反報告)
あんのお餅(プロフ) - 真剣乱舞祭、決定しましたね！ (2021年11月16日 1時) (レス) @page46 id: 436e739fd5 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - 那智さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、この作品を読んでいただけていること感謝しております。那智様にとって素敵な一年になりますように( ´ ` *) (2020年6月9日 19時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
那智 - 誕生日にこの作品に出会えて感謝感激です(≧▽≦)毎日暑いので無理されませんようお気をつけ下さい (2020年6月9日 13時) (レス) id: fb12e35feb (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - ヌーマイトさん» コメントありがとうございます！これからも投稿続けていきますのでよろしくお願いします (2020年5月28日 16時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉 | 作成日時：2020年5月23日 14時
