７ 顔合わせ�� ページ9
集ったのは、刀剣男士役の六人とアンサンブルさん数人。
こんな人数でご飯を食べるのなんて久しぶりで、
一人で暮らし始める前に戻ったみたいだ。
「Aくん…Aでいいかな？」
『なんでも好きに呼んでください！』
「じゃあ、Aね
Aはなんで舞台やろうと思ったの？」
『僕、子役としては8歳からお仕事させてもらってて
その頃にほんのちょっとだけ出させて頂いた舞台で
役者さんに憧れたのがきっかけなんです』
「八歳！じゃあ僕の方が後輩ですね」
いやいやいやとんでもない。
確かに芸歴は長いかもしれないけど、メインどころの役は貰ったことは無かった。
だから、岡宮さんだって立派に憧れの先輩の1人だ。
お願いですから敬語は勘弁してください。
『で、でも2.5の舞台は今回が初めてです
最近は舞台よりモデル業メインだったので』
「あ〜確か前に雑誌で見たことあるわ」
『あはは、ありがとうございます
本当は舞台のお仕事沢山やりたかったんですけどね
でも、なかなか厳しくて…一人立ちの資金的に』
いくら事務所の寮でも、一人暮らしにはお金がかかる。
貯金の為には、一日で完結するモデルの仕事が丁度良かった。
ちなみにバイトは許されていなかった。中学生なので。
「一人立ち？1」
『えーと、僕孤児院育ちなんです
高校入学と同時に事務所の寮に入って、なんとか一人暮らしをしてます』
本当に、なんとかだ。
まだ慣れないことも多いし、資金は足りない。
社長が良い人で、色々助けてくれることは救いだった。
それでも食べるものといえば作り置いたお弁当ばかりで、部屋にも最低限の物しか無い。
そういえば、こんな温かいご飯はいつぶりだろうか。
『(お金貯めてちゃんと自炊するんだもん)』
このお仕事が終わったら
…いや終わって欲しくはないけど。
とにかく、これからはお仕事来るといいな〜と思う日々である。
「A君は偉いねえ」
『星野さんっ！？
い、いえ、僕なんてそんな…』
僕の頭を撫でてくれているこの星野さんは
秋田実季役の役者さん。
年齢も芸歴も大先輩の優しいおじ様だ。
「おじさんで良ければいつでも相談してね」
『っありがとうございます』
初対面のはずなのに、まるでおじいちゃんみたいだと思った。
撫でられる手は暖かくて、周りのみんなは優しくて。
なんだか少し泣きそうになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛莉(プロフ) - あんのお餅さん» あんのお餅様コメントありがとうございます。3年ぶりの祭、テンション上がりますよね！今からとても楽しみです！ (2021年11月16日 1時) (
レス) id: dbfedac61a (このIDを非表示/違反報告)
あんのお餅(プロフ) - 真剣乱舞祭、決定しましたね！ (2021年11月16日 1時) (レス) @page46 id: 436e739fd5 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - 那智さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、この作品を読んでいただけていること感謝しております。那智様にとって素敵な一年になりますように( ´ ` *) (2020年6月9日 19時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
那智 - 誕生日にこの作品に出会えて感謝感激です(≧▽≦)毎日暑いので無理されませんようお気をつけ下さい (2020年6月9日 13時) (レス) id: fb12e35feb (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - ヌーマイトさん» コメントありがとうございます！これからも投稿続けていきますのでよろしくお願いします (2020年5月28日 16時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛莉 | 作成日時：2020年5月23日 14時
