42 大千秋楽�� ページ45
『うぅっ…う゛〜〜』
「ほらAあとちょっとだぞ！」
実季様を看取ったシーンの後。
今日も今日とて楽屋には、Aを中心にした輪が出来ていた。
歴戦のメイクさん、最早この光景を見なれた
カメラさんは、何事も無かったかのように仕事をこなしている。
「あ そうだ。最後めっちゃ良かったよ
頑張った頑張った」
『有゛澤ざん 今褒めないで下さいよぉ
泣いちゃうから！』
「そんだけ泣いといて！？」
どれだけティッシュを濡らしても、今日の涙は止まる気配がない。
いつも実季様が亡くなった時は自分のことのように辛かったけど
今日は特に輪をかけて悲しかった。
『だってもう実季様には会えないって
もう会えない…っ！やだよぉ〜…！』
「むちゃくちゃ言うな」
「見てますか皆さんこの笹沼Aを。
もうね、赤ちゃんですよ」
「うんうん 辛いね」
『星野さん…！
あと僕ら赤ちゃんじゃないですよぉっ』
バシッと背中に衝撃が走る
恒例の、有澤さん流気合いの一撃だ。
相変わらずちょっと痛い。
文句を言うと、先輩の愛だよと言われた。
酷い
やっぱり信じられるのは星野さんだけだ
「泣き止んだから良いじゃんかよ
そのまま行ってこい！」
「Aくん ほんとに最後だからね。
僕はここで待ってるから頑張っておいで」
当の実季様本人にまで慰められ、
ティッシュケースを抱えて舞台裏に向かう。
この後は、主君に出陣の報告をするシーン。
出陣から数日後の設定のはずが、見るからに泣き腫らした真っ赤な目のままだ。
でも、もうどうしようもない。
なるようになると信じよう
入れ替わりで退場する崎山さんと最後のアイコンタクトをして
階段裏の扉から舞台に出た。
「秋田 任務はどうでしたか？」
『はい。やっぱり辛いこともありました
でも最期にあの方に会えて嬉しかったです
…それに、強くなる理由も見つけました』
「ふふっ良い目です。
それならば、もっとこの本丸で経験を積まねばなりません
では、秋田藤四郎。新たな任務を伝えます」
『戦ですね…任せてください！』
いつか、また会えるその時まで
僕は鋭く在る。
斬れないものなどあるものか
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愛莉(プロフ) - あんのお餅さん» あんのお餅様コメントありがとうございます。3年ぶりの祭、テンション上がりますよね！今からとても楽しみです！ (2021年11月16日 1時) (
レス) id: dbfedac61a (このIDを非表示/違反報告)
あんのお餅(プロフ) - 真剣乱舞祭、決定しましたね！ (2021年11月16日 1時) (レス) @page46 id: 436e739fd5 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - 那智さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、この作品を読んでいただけていること感謝しております。那智様にとって素敵な一年になりますように( ´ ` *) (2020年6月9日 19時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
那智 - 誕生日にこの作品に出会えて感謝感激です(≧▽≦)毎日暑いので無理されませんようお気をつけ下さい (2020年6月9日 13時) (レス) id: fb12e35feb (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - ヌーマイトさん» コメントありがとうございます！これからも投稿続けていきますのでよろしくお願いします (2020年5月28日 16時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉 | 作成日時：2020年5月23日 14時
