１ 出会い ページ3
『秋田、藤四郎…？』
「そう。次の刀ミュのオーディションよ
この機会に受けてみたらどうかしら」
マネージャーの南さんはそう言うと
僕に一枚の資料を渡してくれた。
“ミュージカル刀剣乱舞”
通称刀ミュは、2.5次元と呼ばれるジャンルの中でも
根強い人気を誇る舞台作品だ。
出演することを目標に掲げている俳優仲間も多く、
かく言う僕もそのうちの一人だ。
初めて憧れるようになったのは確か、四年前のこと。
そんな作品だけに、今回の話はまさに青天の霹靂。
あと三年、高校を卒業する頃には自分にもチャンスが
と、その位に思っていたのだから。
あまりにも早すぎる。
『僕に……出来るでしょうか』
正直、僕なんかまだまだ半人前だ。
でも、もし……もしも合格出来たなら
あの憧れの世界に自分も立つことができるのだろうか。
「大丈夫
今のAならきっとやれるわよ」
そう言って南さんは僕の頭を撫でた。
ああ、そういえばあの日もこんな風に
撫でてくれたんだっけ。
あの日――初めて刀ミュを観に行った日。
涙なしには観られないお芝居も
心を震わせる楽曲の数々も演出も
アイドルのようなキラキラしたステージも
眩しかった。綺麗だった。
一瞬で、全てが僕の夢になった。
これを逃したら二度とチャンスは来ないかもしれない。
それは嫌だ。僕は、僕の夢をかなえたい。
『僕、受けます！
オーディション受けさせてください！』
「Aならそう言うと思ったわ。
頑張りなさい」
『はい！』
南さんはふわりと微笑んで、もう一度僕の頭を撫でた。
秋田藤四郎
偶然にも、僕が初めて鍛刀した刀。
特別に思い入れのある刀剣男士だ。
だからきっと、これはいわゆる
運命の出会いというやつだったのだろう。
ーーーーーー
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愛莉(プロフ) - あんのお餅さん» あんのお餅様コメントありがとうございます。3年ぶりの祭、テンション上がりますよね！今からとても楽しみです！ (2021年11月16日 1時) (
レス) id: dbfedac61a (このIDを非表示/違反報告)
あんのお餅(プロフ) - 真剣乱舞祭、決定しましたね！ (2021年11月16日 1時) (レス) @page46 id: 436e739fd5 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - 那智さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、この作品を読んでいただけていること感謝しております。那智様にとって素敵な一年になりますように( ´ ` *) (2020年6月9日 19時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
那智 - 誕生日にこの作品に出会えて感謝感激です(≧▽≦)毎日暑いので無理されませんようお気をつけ下さい (2020年6月9日 13時) (レス) id: fb12e35feb (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - ヌーマイトさん» コメントありがとうございます！これからも投稿続けていきますのでよろしくお願いします (2020年5月28日 16時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉 | 作成日時：2020年5月23日 14時
