第1話 ページ2
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__西暦XXXX年。
第三次世界大戦により世界は人口の3分の1を失った。
人類滅亡を危惧した権力者たちは、武力ではなくディベートによる戦争回避を目指した。
__しかし愚かな男たちは武器による争いを止めることはなかった。
そして西暦最後の年__……。
既存の世界は女性の手により終わりを迎える。
「わっ……これ可愛い」
やっぱり渋谷はいいなぁ。可愛い服とか美味しい物が売っていて……中央区とは大違いだ。
そこでハッと我に返り、邪念を振り払うように頭をぶんぶんと横に振る。
駄目だな。自分で選んだ道なのにふとした時に後悔しそうになる。
「フゥ……よし」
一度深呼吸をして心を落ち着けると手に持っていた洋服を戻し、また他の洋服を見ていく。
駄目駄目。折角の休暇なんだから楽しまないと!
フッと笑って右手で拳をつくる。
こうなったら、今日はめいいっぱい楽しんじゃうぞ!
周りの客と店員にバレないように小さく右手をあげた。
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作者名:A I R I | 作成日時:2020年9月13日 21時