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「クラピカには夢はあるの？」
「……私は蜘蛛を」
「その後、クラピカにとっての復讐が全て終わったらどうするの」
「同胞の眼を……」
「その後」
クラピカはぐっと言葉に詰まっていた。本当に復讐のために、同胞のために生きてきた人。
でもそれで終わりなんてこんな優しい人には勿体ない。
「……その後……か、考えてもいなかった。……でも私は独りだ、生き残ったのは私だけ。……そんな私が全てを終えて生きるなんて考えてもいなかった」
そんな寂しい事を言うクラピカの額を軽く指ではじく。
「怒るよクラピカ。ゴンもキルアもレオリオも居る貴方がどうして1人なの。そんな事言ったらゴン達なんて言うか分からないの？もう二度とそんな事言わないで」
大きく目を見開いて、私の顔を見つめて呆然とする彼。少し時間を置くと何か可笑しいよう笑った。
「私は初めて君と船で会った時、嫌われたのかと思った」
「あ……いやそれは……」
「でも何かと君は怖がりで、危なくて放っておけなかったな」
「……返す言葉もございません」
「……ああ、私はこのハンター試験に来てから1度も独りだった事なんて無かった。いつも周りにはゴン達が居たな……
それに、Aが居た」
ギョッとして固まっていると、クラピカは私の前髪を払ってそのまま頬へと手を滑らせる。
「未来……か、確かに今までそんな事を考えた事は無かったが、その未来にA達が居てくれたらと思う」
「……クラピカってもしや女たらし？」
「は……！？急に何を言い出すんだ！」
「いや……だって……ねえ？」
もう手つきとかがそれである。言ってることもドラマで見るような……まるでプロポーズではないか。
「ゴホン……まあ、兎に角だ。私が独りと言ったことは謝ろう。……あと断じて私は女たらしなのではない」
本当か……？その見た目で同じこと言ったら大抵の女子が落ちると思う。
「まあ未来でクラピカがゴンたちといるのは当たり前として」
「当たり前にするのか」
「当然でしょう。……じゃあその未来が来たら、いつか皆をお姉ちゃんの店に連れて行っても良い？」
「……それは光栄だな、楽しみにしている」
「じゃあ約束ね！」
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薄桃桜(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！！やはり作った当初からどうにか4人と絡ませたいと思っていたのですが、こんなに終盤になってしまいました笑。これからも応援よろしくお願い致します。 (2022年11月23日 8時) (
レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 更新されてる〜！この作品、めっちゃおもしろいです！特に夢主ちゃんと、主要キャラ四人との絡みがおもしろい！これからの展開が楽しみです！ (2022年11月14日 19時) (レス) @page49 id: c18f4cb640 (このIDを非表示/違反報告)
薄桃桜(プロフ) - あるみくさん» 拙い文章ではありますが、少しでも誰かの心に響いたなら本当に嬉しいことです。細かな所まで見て頂いてくださったことも嬉しい半分気恥しさ半分ですね。今少し忙しく下書きが進んでいませんが、必ず完結させたいと思っているので頑張ります！ (2022年8月14日 12時) (レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
あるみく(プロフ) - とても感動しました！特に、パクが主人公と再会したところで、私本当に泣いちゃって笑。主人公の人間らしい感情の変化や、1の時の「復讐は連鎖」という言葉にも心を動かされました！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 19時) (レス) @page28 id: 1448334fe6 (このIDを非表示/違反報告)
薄桃桜(プロフ) - 真昼さん» 元々漠然とした思い付きから描き始めたので確かに何度か時系列やループで悩んだ事がありました……でも楽しくここまで書けているのでこれからも引き続き更新頑張りますね！ (2022年8月7日 23時) (レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄桃桜 | 作成日時：2022年7月26日 22時
