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でも私を捨て置いて行けばいいのに、やっぱりクラピカは優しくて。先程レオリオが立ち止まった時も置いていこうとはしなかった。
こういう絆があったからこそ、皆は命をかけて仲間を護ろうとしていたんだね。
「いつかこのご恩は返します……」
「大袈裟だな君は」
今までの恩、いつか……ううん、今度こそ返すから。
ただ気になるのは後ろから聞こえてくる悲鳴、どんどん消えていく受験者達。この湿原に入ってから相当死んでいる。ただレオリオはもう疲れ果てていてこれ以上スピードを出すのは難しそうだ。
「……私やっぱり降りるよ、ここからは自分の身を考えた方が良いかもしれない」
「ははっ、確かにそうかもしれない。でもAが動けなくなったら私もレオリオも動きはしないだろう。ゴンもきっと戻ってきてしまう。なら今は兎に角この3人で1次試験に合格するのを優先するべきだ」
「皆はどうやら私を泣かせたいらしい」
そんなこと言われたらどうしようもないじゃない。なんて酷い駆け引きだ。
何かが来る
「っ、クラピカ、レオリオ！！前方から攻撃！！」
殺意を察知して呼びかけると、クラピカは木刀でその攻撃を防ぎ、レオリオは気付くのが遅くて腕にトランプが刺さっていた。
「ヒソカ……」
飢えた奇術師、本当にこういう時心底あの男が嫌いだ。
私はクラピカに降ろしてもらい戦闘態勢に入る。
周りに居た人々は数人死んでしまった。それを試験官ごっことこの男は言う。
「Aのことも審査してあげる、死なないでね♥︎」
嘘をつけ、ただ殺したいだけのくせして。
「私が引きつけるから皆は逃げて」
「はぁ！？お前何言ってんだ！！」
「A！1人で死ぬつもりか！」
今ここで皆に死なれちゃ困る。兎に角生き延びてもらわないと、そして私も生きなければいけない。
私でアイツに勝てたことなんて、あの最初の不意打ちでしかない。正面切ってどれ程持ちこたえられるか……。
「待てお前ら」
そう声をかけたのはこの中で生き残ったもう一人の男。
「ここは悔しいが今は引くしかない」
男の言うことに頷くことしか出来なかった。
4手に別れてそれぞれ走り出す。でもヒソカならきっと私を追うはず。
そう思っていたのに、
後ろからレオリオの声がした。
「あの馬鹿！！」
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薄桃桜(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！！やはり作った当初からどうにか4人と絡ませたいと思っていたのですが、こんなに終盤になってしまいました笑。これからも応援よろしくお願い致します。 (2022年11月23日 8時) (
レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 更新されてる〜！この作品、めっちゃおもしろいです！特に夢主ちゃんと、主要キャラ四人との絡みがおもしろい！これからの展開が楽しみです！ (2022年11月14日 19時) (レス) @page49 id: c18f4cb640 (このIDを非表示/違反報告)
薄桃桜(プロフ) - あるみくさん» 拙い文章ではありますが、少しでも誰かの心に響いたなら本当に嬉しいことです。細かな所まで見て頂いてくださったことも嬉しい半分気恥しさ半分ですね。今少し忙しく下書きが進んでいませんが、必ず完結させたいと思っているので頑張ります！ (2022年8月14日 12時) (レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
あるみく(プロフ) - とても感動しました！特に、パクが主人公と再会したところで、私本当に泣いちゃって笑。主人公の人間らしい感情の変化や、1の時の「復讐は連鎖」という言葉にも心を動かされました！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 19時) (レス) @page28 id: 1448334fe6 (このIDを非表示/違反報告)
薄桃桜(プロフ) - 真昼さん» 元々漠然とした思い付きから描き始めたので確かに何度か時系列やループで悩んだ事がありました……でも楽しくここまで書けているのでこれからも引き続き更新頑張りますね！ (2022年8月7日 23時) (レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄桃桜 | 作成日時：2022年7月26日 22時
