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「そういやもう全員に聞き終わったのか？」
ノブナガの問に冷や汗が吹き出す。
そんな様子を見て2人は察したらしい。ウボォーが心配してくれたのか、高い高いしてやろうかと言ってきた。全力で断った。
さて、最後の難関。
血の匂いがする部屋の前に私は今立っている。
今日の最後の一人はフェイタンである。
あの拷問好きのフェイ……。脚の震えが小鹿並になったところで部屋の中から悲鳴が聞こえた。
私は察する、あ……これ今入ったら駄目なやつだ。踵を返して去ろうとしたところ、部屋のドアが開く。
「……何してるね」
「あっ……はは……やぁフェイ……ご機嫌いかが？」
「用件言うよ」
「え！？いやいいよ！！今お取り組み中みたいだし、ね？また後ででいいから！」
今ここで叫びたい、怖いからもう帰してくれと。ベットで丸まっていたい。
「もう終わたよ、今片付けるからそこで待てろ」
「いや大丈夫だから」
「そこで待てろ」
「……はーい」
あの眼差しに耐えられる人が居るなら挙手して欲しい。是非とも代わろうじゃないか。
数分経ってフェイが出てきて私を部屋へ入れる。まだ真新しい血のシミ、血の匂い。慣れたとはいえ怖いものは怖い。
え？自分の手をミンチにしてたじゃないかって？
あれは自分でやってたから覚悟あったし……オークションの時は色々と……こう、諦めとかもあったから？
今となって芽生える恐怖心とかもあるのだよ。
「で、用件は？」
「あ、はいっ……その……電話番号を教えて欲しくて！」
「あぁ……」
フェイは私の携帯を奪うとポチポチと操作して、私の元に投げ渡した。電話帳にはフェイタンと言う名前が追加されている。
「あ、ありがとう！フェイ」
「やかましい、騒ぐな。別にそんな大したものでもないね」
「でもなんで皆は私にこんなに簡単に教えてくれるんだろう……一応個人情報なのに……」
仲間とは言っても私は部外者に変わりない。ましてやもし、この携帯が外に出回れば旅団にとっては致命的になるかもしれない。
「そんなのお前がバカだからに決まてるよ」
「うっ……否定はしないけど泣く」
「……それに、お前がわざわざ団長との約束破て逃げる可能性も考えられないね」
……つまりそれは、信頼してくれているということだろうか。それなら……もしそうなら……それは凄く嬉しいことだな。
「私、携帯大事にする。皆の情報も守る」
「ま、電話番号如きでどうとなる私達じゃないね」
確かにそれもそう。
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薄桃桜(プロフ) - A’さん» そんな……私にはもったいない言葉です。でもこうして誰かに読んで頂けて、感想を貰えて、とても嬉しく思います。これからも私が伝えたい事を少しでも表現出来るよう日々精進していきます！本当に優しいお言葉、ありがとうございました。 (2022年8月2日 8時) (
レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
A’(プロフ) - なにこれ．．．最高すぎます！！東リべみたいでなんかカッコイイです！！それから、薄桃桜さん自身は｢文才がない｣なんて言うけど、私はそうは思いません。とても分かりやすくてセンスのある表現をされています。尊敬します。�兇諒�も引き続き頑張ってください！！ (2022年8月1日 2時) (レス) @page29 id: 931e8514a8 (このIDを非表示/違反報告)
薄桃桜(プロフ) - にゃるす。さん» そう言って貰えるだけでとても嬉しいです！少し遅めの更新になるかもしれませんが、頑張ります！ (2022年7月25日 6時) (レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
にゃるす。 - この作品大好きです！！主人公と旅団やゾルディック家やクラピカ達との絡みが最高です！！更新頑張ってください！応援しています！ (2022年7月24日 18時) (レス) @page41 id: e39ed7afb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄桃桜 | 作成日時：2022年7月19日 11時
