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次の日の朝、目覚めるともうそこに皆はいなかった。帰ってくるのは今日の深夜か明日。
それまでは皆の帰りを待つために家事に励もう。
鼻歌を歌いながら掃除や選択を進めていく。
「あ、そうだもうそろそろ洗剤切れそうだし盗って来てもらおうかな」
「あ、また誰か靴下片っぽ……これはフィンだな」
「……え、なんで洗濯物の中に血濡れのクナイがあるの？フェイさんどうした……」
「あんの酔いどれ共飲み散らかしたら片付けなさいっての、酒に毒でも仕込んであげようかしら」
「……みんなどうしてるかな」
どれだけ喋っても広く大きな空間に私の言葉が吸い込まれていく。おかしいな、大仕事なんて今日が初めてじゃないのに……
どうしてこうも寂しいんだろう。
早く皆に会いたいな。
その時私は思い出した。両親の死を。
何故かは分からない多分なんとなく。
10歳のあの日も私は両親の帰りを待っていた。少し危険な仕事をしていたようだが、優しい2人だった。
いつか私にも仕事を教えるからねと張り切っていた母。私に危険なことをさせても大丈夫かと心配する父。
その日は既に事切れた母を抱えて、顔の左半分を無くした父が家へと帰って来た。
「すまない」
多分そう言っていた。その後は床に伏す死体を眺めていた。多分ショックで脳が考えることを放棄していたのだと思う。
そしてある瞬間、両親の見るも無残な死体は傷一つなく、まるでただ動かない人形のように修復された。
それがある意味ショック療法で無理やり発から目覚めさせた私の念。それは両親の死に対するトラウマの表れでもあった。
あぁ、でももし両親のように皆が帰ってこなかったら？
もし父の様にクロロ達が……
私は両手で顔を覆った。
「……私、こんなに寂しがり屋だったんだ」
1人でいるとどんどん心細くなって要らない心配までしてしまう。大丈夫、皆は強い。
必ず私の元に帰って来てくれる。
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薄桃桜(プロフ) - A’さん» そんな……私にはもったいない言葉です。でもこうして誰かに読んで頂けて、感想を貰えて、とても嬉しく思います。これからも私が伝えたい事を少しでも表現出来るよう日々精進していきます！本当に優しいお言葉、ありがとうございました。 (2022年8月2日 8時) (
レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
A’(プロフ) - なにこれ．．．最高すぎます！！東リべみたいでなんかカッコイイです！！それから、薄桃桜さん自身は｢文才がない｣なんて言うけど、私はそうは思いません。とても分かりやすくてセンスのある表現をされています。尊敬します。�兇諒�も引き続き頑張ってください！！ (2022年8月1日 2時) (レス) @page29 id: 931e8514a8 (このIDを非表示/違反報告)
薄桃桜(プロフ) - にゃるす。さん» そう言って貰えるだけでとても嬉しいです！少し遅めの更新になるかもしれませんが、頑張ります！ (2022年7月25日 6時) (レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
にゃるす。 - この作品大好きです！！主人公と旅団やゾルディック家やクラピカ達との絡みが最高です！！更新頑張ってください！応援しています！ (2022年7月24日 18時) (レス) @page41 id: e39ed7afb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄桃桜 | 作成日時：2022年7月19日 11時
