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勉強開始30分後
「……飽きた」
私は勉強がどうやらあまり好きではないらしい。どんなに本を開いてもペンを取っても30分程で集中が切れる。
そんな時、まるで見計らったかのように携帯が鳴った。
机に突っ伏したまま電話に出ると予想外の相手の声が聞こえてきた。
『なんだ、もう起きてたのか』
「え、クロロ！？」
ガバッと起き上がり思い返してみる。あれ、私クロロと電話番号交換とかしてなくない？なんでそんな彼から電話がかかってくるのだろうか。
「……私携帯持ったこと言ったっけ？」
『ん？それなら昨日部屋に入った時に勝手に見たが』
「プライバシーとは」
元々教えるつもりだったから別に構わないけれど。いつもクロロは私の1枚も何枚も上を行くから悔しい。
私ももっと勉強して、いつかは武術を習おう。治癒担当じゃなくて、旅団の一員として皆の横に並べるように。
それが例え、人の道を外れているとしても。
『……A？』
「あ、ごめんごめん。ちょっと考え事してたの」
『何かあったのか？』
「んー、そうだな。クロロが帰ってくるのが遅いなーって」
『あぁ、それは申し訳ありませんでしたお姫様。すぐに貴方の元に参りますよ』
「何それー似合わない」
携帯の向こうから笑い声が聞こえてきた。電話はすごい、1人の寂しさが無くなるから。でも会いたいという寂しさがポツポツと生まれてくるのだ。
「今日の夜ご飯何にしよっか、パクと一緒に作るつもりなんだけどなかなか決まらなくて」
『それは悩むな……Aの好きな物にしよう』
「あ、逃げたな」
でも明日は皆で大仕事、ちょっとスタミナを考えてお肉の方が良いよね。
大仕事
あぁ、確か人を沢山殺すんだったっけ。
ふとそんな考えがチラついたがすぐに追い払う。
「じゃあ帰りになんかお肉頼んでいい？今日はスタミナパーティにしよ！明日のためにも」
『了解だ、ついでにデザートも盗ってこようか？』
「頼んだ」
その後、2つ3つと言葉を交わしてきれた電話。
ベットに身体を投げ出して薄汚れた天井を見上げる。
今までもちょくちょく考えてはいたが、皆は人殺しだ。私の両親を殺したように沢山の人を遊びのように殺す。そして盗む、何であろうと。何を犠牲にしてもだ。
なら私はそれに従おう。私は皆と同じ道を進もう。
例え私が人の道を外れているとしても、これが私の生きる世界。皆が私の生きる意味なんだ。
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薄桃桜(プロフ) - A’さん» そんな……私にはもったいない言葉です。でもこうして誰かに読んで頂けて、感想を貰えて、とても嬉しく思います。これからも私が伝えたい事を少しでも表現出来るよう日々精進していきます！本当に優しいお言葉、ありがとうございました。 (2022年8月2日 8時) (
レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
A’(プロフ) - なにこれ．．．最高すぎます！！東リべみたいでなんかカッコイイです！！それから、薄桃桜さん自身は｢文才がない｣なんて言うけど、私はそうは思いません。とても分かりやすくてセンスのある表現をされています。尊敬します。�兇諒�も引き続き頑張ってください！！ (2022年8月1日 2時) (レス) @page29 id: 931e8514a8 (このIDを非表示/違反報告)
薄桃桜(プロフ) - にゃるす。さん» そう言って貰えるだけでとても嬉しいです！少し遅めの更新になるかもしれませんが、頑張ります！ (2022年7月25日 6時) (レス) id: d27f44688d (このIDを非表示/違反報告)
にゃるす。 - この作品大好きです！！主人公と旅団やゾルディック家やクラピカ達との絡みが最高です！！更新頑張ってください！応援しています！ (2022年7月24日 18時) (レス) @page41 id: e39ed7afb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄桃桜 | 作成日時：2022年7月19日 11時
