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山口君もしかして……


「よーし次3対3するぞ!」







そこでサーブ練は終わり、ゲームをすることになった。山口君はちょうどコートには入らないので声をかける。





『ねえ、山口君。もしかしてさっき突き指
した?』

「えっ、あ…大丈夫!ちょっと打つ所ミスっただけ
だからさ……」


山口君は他の1年に比べて頭1つ抜けている所があるとは言えない。どうやら前の練習試合ではコートから外れたようだ。


……足引っ張るのって、嫌だよね

山口君はまだまだこれからだけど、自分に引け目を感じているのは一目瞭然。



『…そっか…じゃあさ、今手空いてるよね?
実は私テーピング習ったんだけど、まだよく
分からなくて……練習付き合ってくれない?』

「え、うん……」

『やりー!潔子さん、ちょっとだけ良いですか?』


私が聞くと、潔子さんは目配せしてくれた。多分山口君の事に潔子さんも気づいたんだと思う。

「うん、こっちは記録取るだけで大丈夫だから」

『ありがとうございます!』

そして、山口君の手を引いて端っこに来ると出来るだけ手早くテーピングを済ませる。



見た感じ中指痛めたのかな、庇っている様子が見られたから。



教えてもらった通り進める。



『よし……どうだろ、キツくない?』

「うんっ!!凄いよ、本当に教えて貰ったばっか
り?」

『まぁ、私やれば出来る子なんで』

すると、少し山口君が俯いた


「ごめん、俺の事気遣ってくれたんだよね。
やっぱり俺みんなの足引っ張るし、あんな所で
ミスるし…駄目だなぁ…」

『そう?ミスるのぐらい当たり前じゃん?
私なんか今朝、バスの中で大音量で音楽流し
ちゃったよ、いやー恥ずい恥ずい。


あと、山口君は私から見ても一生懸命練習
してるし全然駄目じゃないと思うけど。
一生懸命練習してる人ってかっこいいよね。

あーでも、そんな風に自分に消極的な所は
直した方がいいんじゃないかな。山口君は
かっこいいのに、勿体ないよ


っし、じゃあさ練習行ってこい!次コート
でしょ!』


あれ、言いすぎたかな……ちょっと驚いている山口君を見て心配したが…


「…うん!ありがとう、俺頑張って来るよ!」

その必要は無さそうだ


『おー!ぶちのめしてこい!!』

「いや、ぶちのめすのはちょっと……」


_____________

26話非公開にしていました、すみません!

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ゆん(プロフ) - めちゃくちゃおもしろかったです🎵続きが気になります! (2022年4月8日 9時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄桃桜 | 作成日時:2021年1月17日 16時

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