4th turn ページ5
ーAsideー
あの男の子と別れお嬢、ロレナを探していたら、お嬢はスラムと街を分けるフェンスで誰かと話していた。
フェンス越しにはお嬢と同じくらいの男の子がいた。
そっか、昨日願ってた事が叶ったんだね。
私はその事に安心してお嬢を呼んで、家へ戻った。
家と言えど、お嬢と同じ部屋にいるから実家ではないが。
『お嬢、友人ができたんだね。』
ロレナ「えっ!?何で分かったの…?」
『だってアンタ、ミサンガに願ってたじゃないか。おともだちになれますよーにって。』
ロレナ「ぬ、盗み聞きなんて…趣味悪いよ…」
『そりゃどうも。ふふ、でも、本当によかった。アタシが遊び相手になってからも笑顔なんて見れやしなかったからね…あの坊や、名前は何で言うんだい?』
ロレナ「…ラギー君。」
『そうか…ラギー君ね…大事にしなよ?』
ロレナ「…Aはいつもそうだよね、私に甘い。この事、お父さんに内緒にしてくれる?」
『勿論!お嬢の頼みは何でも聞きますよ♪』
そう言ったら、お嬢も嬉しそうにしてベッドへ入って行った。
アタシは電気を消してベッドへ入る。
『おやすみ、お嬢。』
ロレナ「おやすみなさい、A。」
いい夢を見なよ、お嬢サマ。
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作者名:靉 | 作成日時:2021年8月14日 10時