おいぴい牛乳【宮侑】

おいティ牛乳 ページ15

『なぁなぁ！』


｢ん？｣



『おいティ牛乳買ってきた！』


｢な、なんやってぇえ！？｣





｢ちょ、見せろや｣と興奮し出す侑。まぁ無理もない、おいティ牛乳は我が校の自販機にあり朝の時点で売り切れてしまう超、人気なおいぴい牛乳や。





｢こ、これがおいティ牛乳…か｣


『そうやで、ちゃんと2つ買ってきたんよ。

感謝せい』





｢いや意味わかんないし、おいティ牛乳ってなに｣





そんな感激に触れていた私達だが、やはり世間知らずは居るもんだ。角名、、お前はおいぴい牛乳のことを少し学んだ方がええぞ。





『おいティ牛乳はな…』



｢メイビ 特製の紅茶においぴい牛乳を混ぜ合わせた

それは贅沢なミルクティーなんやで。


ティーだからおいティ牛乳って言うんや｣





それ私が言いたかったやつ。






｢へぇ、なんか…どうでもいいね｣




『｢良くないわ！｣』





やっぱり角名はダメや。アイツ全然おいぴい牛乳のことをわかっとらん！おいぴい牛乳がどれだけの存在力か分かっとらんのや。





｢なぁ！はやくおいティ牛乳飲もうや｣



『あ、せやな。初のおいティ牛乳！

どんな味なんやろ』






わくわくしながらストロー口にストローをぶっ刺す。そこから出てくる紅茶のいい香り。あぁ…この為に生まれてきたんやな。




ストローに口を含み、ゆっくりと吸い上げていく。そしておいティ牛乳が口に入ってきた瞬間…





『……う、美味い！！』





な、なんやこれ！？これがおいティ牛乳なんか。想像よりも遥か上を行くおいティ牛乳。期待していた以上にそれは美味しかった。侑の方を見るともう固まっていて、

オーラからはお花がいっぱいみえる。あぁ、侑も同じ気持ちなんや。







『え、めちゃ美味くない？』



｢おいティ牛乳…恐るべし！｣

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