侵食、の段３ ページ33
毎日、聞いている優しい声が後ろから聞こえ、振り向くと微笑むAの姿があった
しかし、目の奥が笑っておらず、脅威の似たものを感じる三年生
孫兵「A先輩っ…」
『危ない状況の時、得体の知れない物に無闇に触るなって、教わらなかったの？』
呆れたように眉をAが下げると、花を唯一触ってしまった藤内が、その場に膝を付き、声にならない悲鳴を上げた
藤内「っ…！うっ…あ…」
作兵衛「藤内⁈どうした?」
左門「触っちゃダメだ！あの花には、毒が付いてたんだ！作兵衛まで、毒に触れる可能性があるぞ！」
苦しい声を出す藤内を何とかして守ろうとする三年生だが、Aは此方に歩み寄っても来ない
むしろ、つまらなそうな顔をして、此方を見ているだけだ
『私は、何かをする為に来たわけじゃない。三年生の危機回避能力でも確かめようと思って来ただけ。昔よりは上がっるけど、もっと練習した方がいいね。』
そう言うと、Aは白く細い指を鳴らした
その途端、苦しんでいた藤内の顔色が良くなり、何事も無かったかのように立ち上がる
三之助「と、藤内！大丈夫なの？」
数馬「手が痺れるとか無い⁈」
藤内は手を軽く動かしてみるが、痛みも痺れも感じず、驚いた顔で首を横に振った
間違いなく、Aが毒を解いたのだが、攻撃もするつもりでもないのに、この為だけに来たのは可笑しいと感じた
孫兵「本当は、何かの用があるんじゃないですか？」
『孫兵、感が鋭いね。そうだよ、私はね地図を渡しに来た。』
そう言うと、Aが地図を三年生に向かって投げ渡す
孫兵が恐る恐る開くと、この辺りの場所の地図になっていて、バツ印と共に委員会の名前が書かれていた
訳が分からず、Aに目を向けると、楽しそうに笑いながら口を開く
『バツ印の所には、各委員の上級生が居る。そこに、同じ委員会の下級生が向かって、戦う。それを言いに来たの。』
光のない瞳で笑うAとら裏腹に、三年生は息を飲む
そうなると、此処には作法委員会の後輩のみが残る事となる。
先生方は、他の上級生を探し回っている可能性が高いのだから、極めて危険な状況と言えるだろう
左門「でも、行かなくては何も出来ないぞ…」
数馬「…行くしかないよね。出来る限りの武器を持って、直ぐに向かおう。」
『じゃあ、私は行くね。待ってるよ孫兵。』
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B.A.D.寄りの6年ろ組推し - めっちゃ面白いです！続き出してほしいです！どうかお願いします🙇♀️更新よろしくお願いしますー!! (2021年11月15日 23時) (
レス) @page35 id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます！了解しました！ (2020年4月23日 2時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - airi01012005さん» 今晩わ、リクエストです！生物委員会全員に幻術を掛け(下級生は弱め竹谷と夢主は超強め)助けに来た５年生と６年生に襲い掛かるお話をお願いします。別件で「忍術学園５年生には木下鉄丸の娘がいます」を書いてますのでもしよければ読んでください。 (2020年4月22日 22時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます！了解しました！ (2020年4月7日 12時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - (続き)起きるにはその妖怪を探しだして倒してからという感じでお願いします。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：airi0101 | 作成日時：2019年11月9日 23時
