攻防作戦開始の段5 ページ18
スッと、各自が武器を取り出すと、風の様に速く敵に斬りかかった
数年の差でも、力量の違いが分かる上級生の姿が四年生の目に、しっかりと映っていた
竹谷「A先輩、四年生を避難させた方が良いのでは?」
『…いや、その必要は無いよ。私達が一気に敵を倒せば良い話しだ!』
そう言い残すと、またもや敵へと攻撃していき、他の六年生も同意見なのか、手を止めずに戦い続ける
五年生は顔を困惑した顔で見つめ合うが、ふと目に入って来た六年生の背中を見た途端、何かに気付いた様な顔をした
不破「そういうことか。」
久々知「なら、俺たちも頑張らないと!」
六年生の跡を追い、敵を真っ直ぐに見つめ、武器を振るう
猪突猛進とでも言うかの様に、敵を一心不乱に倒していき、段々と人数が減少していくのが、見て分かる
裏裏山から全速力で走って来た事もあり、体に疲れが生まれて来ているが、誰かの犠牲に比べれば優しいものだった
遂に、自分達と同じ人数になった所で上級生はニヤリと笑うと、一斉に武器を振るい、敵を地面へと降り馳せた
七松「なんとか、色々達成!」
鉢屋「明日、絶対に筋肉痛になってます…」
何かと色々あり過ぎて、疲労困憊の色が見える上級生だが、全く嫌そうな顔はしておらず、安堵の顔をしていた
善法寺「守れて良かった。」
中在家「そうだな…」
近くで涙を流している四年生の元へ行き、頭を撫でると、突如後輩達と先生が飛び出して来た
泣きじゃくる後輩に、嬉しそうな顔をした先生に思わず笑ってしまう
乱太郎「御迷惑かけてごめんなさい!」
尾浜「気にしなくて良いのに〜」
潮江「怒ってないぞ。しかし、ある約束はして貰う。此処にいる学年全てに。」
後輩達が六年生の元を向くと、何時もの優しい笑顔を見せた
『もし、君達が上級生になったら、必ず忍術学園と自分達の背中を見ている子達を守ること。』
言われた約束は、今までの忍術学園の生徒全てに渡り継がれている様な約束だった
背中を見る立場ではなくなった時に、信じようと思える頼もしい背中を持つ人物となる為の
その後、ぞろぞろと部屋へと戻る中、六年生は長屋の縁側に肩を並べて座っていた
食満「今日は、いい機会になったな。」
七松「…何か寂しくなるもんだな。」
立花「大丈夫だろう。背中を見ていてくれた子が沢山いるから。」
『私達も守ってくれていた人達の背中を見ていたからね。』
〜
月華さん、ありがとうございました!
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B.A.D.寄りの6年ろ組推し - めっちゃ面白いです!続き出してほしいです!どうかお願いします🙇♀️更新よろしくお願いしますー!! (2021年11月15日 23時) (レス) @page35 id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月23日 2時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - airi01012005さん» 今晩わ、リクエストです!生物委員会全員に幻術を掛け(下級生は弱め竹谷と夢主は超強め)助けに来た5年生と6年生に襲い掛かるお話をお願いします。別件で「忍術学園5年生には木下鉄丸の娘がいます」を書いてますのでもしよければ読んでください。 (2020年4月22日 22時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月7日 12時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - (続き)起きるにはその妖怪を探しだして倒してからという感じでお願いします。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:airi0101 | 作成日時:2019年11月9日 23時