攻防作戦開始の段4 ページ17
顔を見合わせると、言葉を交わすことなく、再度、全速力で走り出す
一年生も、上級生の後を必死に追うが、何が起きているのか分からず、不安そうな顔をしていた
七松「タイミング悪いな!」
鉢屋「もしかしたら、元から作戦か何かが有ったのかも知れませんね。」
不可思議なくらいに、タイミング悪く、しかも上級生が居ない時に忍術学園に被害が起きている
作戦を立てていた以外、考えられないだろう
此処にまで響いてくる音に、どうか死者だけは出ない事を願う気持ちが高まるのだった
『誰も死なないで…!』
その頃、忍術学園では、狙ったかのように、現れた敵忍に先生全員と四年生が戦っていた
頼りとなる五、六年生が居ないだけで、ここまで苦戦するとは、四年生も想像が付いていなかった
滝夜叉丸「まずい、人数が足りないぞ!」
三木ヱ門「当たり前だ!今の状況で、戦える生徒は我々しか居ないのかだから!」
必死に敵の動きに付いて行こうとするが、人数の少なさと、実力の差というものを思い知らされる
相手は、涼しい顔をして、攻撃してくるが、四年生は身体中が傷だらけで、立ち上がるのも難しくなっていた
痛む身体を何とか支えながら、敵に目掛けて攻撃体制を取るが、手足が痛みで安定しない
守一郎「先生方でも、精一杯…俺たちが此処で倒れたら…」
タカ丸「下級生に、被害が及んでしまう…」
先生一同も、想像を超える敵の人数に、やっと対戦出来ている状況であり、四年生に手を貸せる隙など無いに等しい
避難させた下級生は、この攻撃を喰らったら、一溜まりも無いだろう
喜八郎「卑怯な奴だな。そんな奴には、僕のトラップをお見舞いしてやる!」
掴んでいた糸を引っ張ると、普段から隠していたトラップが全て解かれ、これには敵も目を見開いた
トラップに数人の敵が引っかかったが、まだ人数は多いまま
五人が口を噛み締めた瞬間、トラップの側から聞き慣れた声が聞こえてきた
善法寺「いたた…助けて…」
食満「何やってんだ 、伊作!」
見慣れた光景に四年生は、気持ちが軽くなるのを感じた
次の瞬間、塀の外から何時も自分達の先を歩く、頼もしい背中が目に飛び込む
立花「よく頑張ったな。」
尾浜「あとは、任せてよ!」
『…頼もしくなったね。』
優しい言葉と笑顔に、思わず涙が溢れそうになった五人だった
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B.A.D.寄りの6年ろ組推し - めっちゃ面白いです!続き出してほしいです!どうかお願いします🙇♀️更新よろしくお願いしますー!! (2021年11月15日 23時) (レス) @page35 id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月23日 2時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - airi01012005さん» 今晩わ、リクエストです!生物委員会全員に幻術を掛け(下級生は弱め竹谷と夢主は超強め)助けに来た5年生と6年生に襲い掛かるお話をお願いします。別件で「忍術学園5年生には木下鉄丸の娘がいます」を書いてますのでもしよければ読んでください。 (2020年4月22日 22時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月7日 12時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - (続き)起きるにはその妖怪を探しだして倒してからという感じでお願いします。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:airi0101 | 作成日時:2019年11月9日 23時