攻防作戦開始の段3 ページ15
目に映ったのは、急な崖を命綱無しで必死に渡り切ろうとする一年は組の姿だった
生まれたばかりの子鹿のように怯えてながら、渡る姿に五、六年生は一目散に走り出した
尾浜「何であんな所に行ってしまったんだ⁈」
久々知「多分、敵から逃げようと無我夢中になって、此処らを走り回っていたんだろ。」
中在家「急がなきゃ、手遅れになる…」
全員、走りにくい山道を足の回転を上げながら、崖目掛けて走るが、いつ一年は組に何が起きるか分からない
心配のあまり、破裂しそうな心臓の音が耳に響いてくる
潮江「間に合ってくれ…!」
立花「ん?まずい!岩が!」
顔を上げて、崖のてっぺんを見てみると、大きな岩が、は組の頭部へと降りかかって来そうになっていた
ゆらゆらと狙いを定めて降りかかろうとする岩に、全員の顔が真っ青になる
七松「くそっ、間に合わない!」
鉢屋「あんな物に当たったら、骨折だけじゃ済みませんよ!」
『最終手段を使うしかない。皆んな、耳を抑えてくれ!』
Aの言う通りに耳を塞ぐと、同時に背負っていたバズーカーを素早く取り出し、崖へ狙いを定めた
チャンス!とでも言うかの様に降りかかって来た岩にバズーカーを打つ、のではなく、は組が歩いている場所をAは打ったのだ
善法寺「待って!A!どうして彼処を⁈」
『伊作、前に出るな!』
バズーカーを打って直ぐに、木を操り、崖の元へと勢いよく伸ばしていく
風の様に動き出した木は、鳥の巣に違い形となり、は組を優しく受け止めた
竹谷「間に合った…!」
『ああ。何とかね。』
不破「岩を狙って、被害を出すよりもは組を崖から離したんですね!」
その通り、岩の欠片が当たるよりも、自分の力を使って受け止めた方が良いとAは判断したのだ
木を此方に引き寄せると、目を真っ赤にしたは組の姿が近づいて来る
食満「お前ら!無事だったか⁈」
善法寺「怪我は?してない?」
乱太郎「全員、無事です!もちろん密書も!」
伊作は、握られた密書を優しく乱太郎の手から取り、懐へしまった
泣きつくは組を上級生達が笑顔で抱きしめる
全員無傷という奇跡に感謝していると、突然、何処からか耳を裂く様な破裂音が響いた
驚いて全員が音の先を見ると、黒い煙が立ち上がり、只事では無いと示している
久々知「事故でしょうか?」
潮江「いや、にしては音が大きすぎる…」
『音のした方は忍術学園…』
Aの言葉に顔が青くなるのを感じた
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B.A.D.寄りの6年ろ組推し - めっちゃ面白いです!続き出してほしいです!どうかお願いします🙇♀️更新よろしくお願いしますー!! (2021年11月15日 23時) (レス) @page35 id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月23日 2時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - airi01012005さん» 今晩わ、リクエストです!生物委員会全員に幻術を掛け(下級生は弱め竹谷と夢主は超強め)助けに来た5年生と6年生に襲い掛かるお話をお願いします。別件で「忍術学園5年生には木下鉄丸の娘がいます」を書いてますのでもしよければ読んでください。 (2020年4月22日 22時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月7日 12時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - (続き)起きるにはその妖怪を探しだして倒してからという感じでお願いします。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:airi0101 | 作成日時:2019年11月9日 23時