抜け出せない ページ37
買い物をしていると久しぶりに母親に会った。
「A？」
「あ､ママ､､､久しぶり」
「元気にやってる？喧嘩とかしてない？もう別れたんじゃないの？」
「元気だけど､､､なんでそんなふうにいうの？私は喧嘩もしてなければ別れてないし､いつもなんで私が傷つくことばっかり言うの？」
嫌いだからって分かってるけどちゃんとママから理由を聞きたい｡
「はぁ？別に傷つくことなんて言ってないし、まずAが障害持ちで何もできない出来損ないだから言ってんの！」
「もういい､分かった」
早くママから離れたくてそう言って家に帰った。
家に帰ると誰もいない。
「もう！もうっ！！いやだ！やだっ！！う､､､」
私は叫びながら物を投げていた。
私は昔から感情のコントロールが苦手。
知的障害の特徴でもあるらしい。
辛い
辛いよ。
こんな風に言われるのも。
少し言われただけで涙が出て物を投げないと落ち着かない自分も。
全部嫌。
「出来損ないか､､､」
今まで何度も言われた言葉。
何回聞いても泣きそう。
慣れないなぁ。
「ただいま〜､名前入るぞ？」
「えっ！？ちょっと待って！」
今はやばい｡
さっき投げた物達で部屋はすごいことになっている。
(ガチャ)
入ってきちゃった。
「､､､」
部屋を見て無言の蘭ちゃん､､､
ビックリしてる感じはないけど悲しそうな顔をした。
「A」
「ごめんね。すぐ片付けるよ」
「いや､片付けはいい｡よし！おいで〜♡」
蘭ちゃんは両手を開いてハグ待ちのようなポーズをとってこう言った。
「え？」
「だからおいで〜､蘭ちゃんがハグしてあげる♡」
「え､なんで？」
「まぁまぁとりあえずおいで〜」
「､､､分かった」
私はしぶしぶ蘭ちゃんの腕の中におさまった。
「いい子､いい子｡大丈夫だかんな〜」
と頭を撫でながら優しい声で言ってくれた。
なんだろうすごく落ち着く。
心がすごく楽になる。
「蘭ちゃん､ありがとう」
「辛くなったらいつでもこうしてやるからなぁ〜」
だめだ｡
もうだめ。
もうこの蘭ちゃんという甘い沼からは抜け出せない。
お願い。
蘭ちゃん､､､
どうか私を捨てないで。
また私をハグして､頭を撫でてほしい。
優しい蘭ちゃんから抜け出すのはもう手遅れみたい。
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愛蘭(プロフ) - 如月さん» 初めてコメントもらえてすごく嬉しいです！面白いと言ってくださってありがとうございます！！これからも見ていただけると嬉しいです (2023年2月24日 0時) (
レス) id: 209da88fc1 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します！ めちゃくちゃ面白いです！ 蘭ちゃんハマってしまいました！ 続きとても気になります！ 更新無理せず頑張ってくださ〜い (2023年2月24日 0時) (レス) @page40 id: 67bfb56258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛蘭 | 作成日時：2023年2月7日 18時
