そのにじゅうろく 伊藤side ページ27
はぁぁぁ、可愛かったなあ〜Aちゃん
今朝俺が見た子はAちゃんと言うらしい
今日偶々弁当を忘れて購買に行ったら、端っこで迷子のようにウロチョロしている後ろ姿
廊下で見たあの子に似てたから思わず声を掛けると
それはもう驚いた。
だって、振り向いたのはまるで精巧に作られたお人形さんみたいな、綺麗な女の子だったから。
『伊藤君ね！私は西園寺Aです！よかったらお友達になってください！』
そう言ってくれた時の笑顔が忘れられない……
思い出しては、俺はまた赤面するのだった。
◇
放課後
帰ろうと正門を出ると、前を今朝見た後ろ姿が歩いてる
「Aちゃん！」
「…？ あ、伊藤君！」
少し周りをきょろきょろ見てから、俺に気づいて笑顔で手を振って、駆け寄ってきてくれる
はぁぁぁ♡可愛いなぁ♡
とデレデレしていたのも束の間
ヤツが来てしまった。
俺は、忘れていた。厄介なコイツの存在を…
「そこのお嬢さんッ
僕は……三橋……貴志です…」
俺の肩に手を置き華麗なターンを決めて、得意のドヤ顔で登場したコイツ
一応、俺の相棒。
「あ、初めて！西園寺Aです！」
「なんて素敵な……って、あれ！！君は昨日の！！」
「え？」
「きっ昨日のあの！！駅前の天使ちゃん！？だよねぇ！ナンパしたら実は怖いお兄さんの連れだったあの天使ちゃん！？」
駅前？何のことだ？
Aちゃんを見ると、思い出したように頷いた
へぇ、三橋は見たことあったのか。
ってそれよりも気になることがある
「怖いお兄さんって…？ま、ま、まままさか、彼氏とか……？」
恐る恐る尋ねると、Aちゃんは困ったような
泣きそうな顔をした後、違います。と言った。
？どうしたんだろう…
「よかったァァッ！！……ということは、この三橋……あなたの彼氏に立候補してもよろしいでしょうか…？」
「えっ！？ええっと、あの、」
下を向き、落ちてきた髪を耳にかけながら戸惑うAちゃん
「恥じらう姿も麗すぃ！！！！」
「はぁぁぁ♡……っておい！！ダメに決まってんだろ！！」
ごめんね、コイツが変なこと言って。と謝れば
Aちゃんは可笑しそうにクスクス笑った
なんて可愛らしく笑う人なんだ…
「伊藤君って三橋君の保護者みたいね」
「保護者、か…まあコイツ馬鹿だから俺が隣で止めねぇとな」
そう言うと、また笑うのだった。
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麻衣(プロフ) - 伊藤落ちお願いします。 (2021年5月30日 14時) (
レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
こもれおLOVE - あと、椋木先生は3組の担任で、山口先生が5組の担任なんですよね。 (2020年8月14日 14時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
こもれおLOVE - アンチじゃないんですけど、三橋と伊藤は3組です。5組の設定だったらごめんなさい (2020年8月14日 14時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 合格おめでとうございます！！おかえりなさい！ (2019年10月20日 23時) (レス) id: 71439fed4b (このIDを非表示/違反報告)
れおっち - 相良くん希望です 受験がんばってください! (2019年2月23日 20時) (レス) id: 5b344a34f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てあ。 | 作成日時：2018年11月11日 21時
