ここは何処2 ページ39
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ーー暗闇を歩き続けて、しばらく経った。
時間の経過の割に、私が得たものは少ない。
わかったことは、落ちているものに時代の統一性がない事。
……それくらい。
あと、一緒に飲まれたはずのリンが見当たらない。
それと、私達がいた廃屋もえぐられていたからあるはずだけれど、見つかっていない。
仮にここがグラトニーのお腹の中だとして
飲み込んだはずのものが見当たらず、古い時代のものが点々と転がっているのなら
この空間は、とてつもなく広いのではないだろうか。
……果たして出口はあるのだろうか。
『…せめて誰かいればな…』
独りだと、余計なことを考えてしまう。
このままここで、野垂れ死にをするのだろうか。
出口が見つからなければ、当然そうなる運命だ。
そんな悪い想像をしたその時
ズズン……
不気味な低い音が響き渡り、地面を揺らした。
『な、なにっ!?』
ここまで何の情報も無かった私は、驚いてしまい手に持っていた松明を落としてしまった。
血の海に落ちた松明から、灯していた火が消えてしまう。
途端に暗闇に放り出される私。
どうしよう、近くに明かりは見当たらない。
軽くパニックに陥ってしまったが、やがて目が暗闇に慣れていく。
するとなんと、音がした方向に僅かながら、明かりが灯っているのが視認できた。
私はどうする事も出来ないので
とりあえずその光の方へ向かう事にした。
近づいて行くにつれて、響く音が大きくなる。
やがて視認できるようになって見えたものは、とてつもなく大きな異形の化け物と
リン「エド!!起きロ!!」
その化け物に向かって叫ぶリンだった。
***
お久しぶりでございます
コメントが嬉しくて
帰ってきました(単純)
また頑張って更新します
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あ - このお話大好きです!更新楽しみにしてます! (12月21日 2時) (レス) id: 320108a8ff (このIDを非表示/違反報告)
めりあ(プロフ) - 更新楽しみにしてます (9月25日 22時) (レス) @page28 id: 4dacbef9b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - なのはさん、miriさん、コメントありがとうございました。ほかの小説を書いていましたが、長らく留守にしていながらもお待ち頂いている気持ちに答えなきゃダメだと思い、やっと更新しました。また更新していこうとおもいますので、よろしくお願いします。 (8月6日 14時) (レス) id: 36d3a8f59a (このIDを非表示/違反報告)
miri - 初コメント失礼します!エドと夢主の関係性がハガレンの物語に凄く良い感じに溶け込んでいてめちゃめちゃ大好きな小説なので続きが気になりすぎて思わずコメントしてしまいました また更新楽しみにしています⭐︎夜宵さんのペースで頑張ってください! (5月21日 22時) (レス) @page41 id: ad2029d38e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないですか?楽しみです!(>_<) (2023年4月9日 2時) (レス) id: bac325c829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YayoiSakura | 作成日時:2022年7月12日 15時