愛のしるし2

記憶のページ ページ39

宏光「ん、どーぞ」




部屋のチャイムを鳴らすと、なんだかちょっとはずかしそうにしてるみつくんがドアを開けてくれた





あ、きっとさっきのキスのこと冷静になって照れてるんだ...




彼の性格がだんだんわかってきた私はそんなことにもきづく




「お邪魔します、、、

なんかみつくん、男の子の部屋って感じだねぇ」




立てかけられたギターに棚には少年漫画



綺麗でやっぱり広いお家だけど



太輔くんは無機質で香水の匂いがして、インテリアも間接照明とかあったなぁ




宏光「そうか？普通だろ


なんか飲む？つっても水かお茶かビール」




「ふふ笑

明日お仕事？」



宏光「午後からなぁ」




「じゃあビールのも！」




太輔くんなら紅茶かコーヒー

紅茶のフレーバーについて熱心に教えてくれて、私がハーブとか好きなんだねって言うと

ちょっと女々しいよなって恥ずかしそうにはにかんだ彼の顔を思い出す





太輔くんなら





無意識にも彼のことを思い出してしまう




宏光「ほい、て

A？」



受け取ったビールがキンキンに冷えてて、でも気にならない
それと同じくらい冷たくなった指先




「ダメだ...

勝手に出てくるの



太輔くんのこと忘れてなんて出来ない」






また視界がぼやけていく





最低だ




ここまで来ても私は彼との思い出の記憶のページをめくってしまう




「ごめんみつくん、、、


やっぱりみつくんに甘えることなんてできない




太輔くんのこと、好きなの


だからこれ以上迷惑かけられない」

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