愛のしるし2

極上のお見送り ページ32

花「また会える？たぁくん...」




太「ん！会えるよー！またね！」




私に繋がれた花ちゃんの手がきゅっと強くなる






こんなロマンチックな別れを玄関先で経験したことこの4歳児は多分ないと思う





「じゃあ、すぐ戻るね」


太輔くんを私の部屋にのこしていくという不思議な状況

もちろんお姉ちゃんをびっくりさせないため





太「いってらっしゃい」


はぁ、、、手を振る彼にさえキュンとしてしまう






さっきの両想いだったらいいって意味を真に受け取ってる私はあの後から彼の目をちゃんと見ることが出来なくなっていた




バタン


ドアを閉めて廊下を歩く


ちょっと寂しそうな花ちゃんが顔を上げて私を見た


花「たぁくんとけっこんしたら花も呼んでね」






「え！？結婚しないよ！？」




花「するでしょっもうっらぶらぶしてたの知ってるんだからっ」


おませな4歳、、、






「ままにはたぁくんとらぶらぶしてたなんて言っちゃダメだからね」




花「花言わないよぉ？」






いひひとちょっと悪そうに笑う顔はお姉ちゃんそっくり





お姉ちゃんが下で旦那さんと迎えに来ていて花ちゃんはさっきまでの名残惜しさを忘れたみたいに飛んで帰っていった





そんな花ちゃんを見ながら私は人生で初めてこの後自分の部屋に戻ることに緊張していた

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