検索窓
今日:531 hit、昨日:697 hit、合計:110,072 hit

05.待ち受けていたのは ページ7

「潔君、知り合い?」

「あ、はい!同じクラスで……御影Aさんです」

「そうなんだ!俺は吉良涼介、よろしくね」


潔君と話していた人が、あの吉良君だったとは思わなかった。
一体、潔君は彼と何の話をしていたのだろうか……少し気になる。
笑顔で手を差し出して来た吉良君。
少しぎこち無かったものの、その手を握り返しながら『よろしくお願いします……』と挨拶した。









「もしかして、御影さんもサッカーやってたの?」

『うん、転校して来る前の学校で』

「そうだったんだ、全然知らなかった……」


潔君の質問に頷きながら答えると、彼は少し表情を落とした。
潔君に限らず、転校して来てから殆ど誰とも関わる事が無かったから、サッカーをやっていた事なんて知らなくて当然だ。
一方的に私が潔君の事を応援していたなんて事も、彼は知らないだろう。







 

「Aちゃんも一緒に行こうか!俺達も今から行こうと思ってたから」

『……あ、はい』

「てか、ここに集合して何やるか全然分かんねーのな。電話しても答えてくんねーし」

「そっすね」


吉良君に促されて、私と潔君は会場内へと入って行く。


一体どんな場所なのかと少しだけ警戒していたけど、会場となるエントラスホールは入ってすぐ側にあった。
と言うか、分かりやすく看板まで置いてくれていた。
それに潔君と吉良君と一緒だからか、何だか気が抜け始めて来た気がする。


エントラスホールの扉の前まで来ると、先頭に居た吉良君がギィと音を立てて開けてくれた。










何が待ち受けているのだろうかと思っていたが、そこに居たのは何故か300人近くの男子高校生達だった。
扉を開けて入って来た私達に一気に視線が向けられた為、何だか緊張してしまって顔を下に向ける。
そう言えば、此処に居る人達って男の人しか居ないけど……女の子は居ないのだろうか。


「うわー、めっちゃ居る……」

「なーんか、見た事ある奴居るなぁ……洗膿のエース大川、高校No.1高身長石狩、青森のメッシ西岡も居るじゃん」


吉良君の言葉を聞いて思ったけど、まさかここに居る人達全員FW(フォワード)
私でも知っている人が何人か居る、この人達も私達と同じ様に呼ばれたと言う事だろう。
でも、どうしてこんなサッカーをやっている人達ばかり集められたのだろうか。


一体、ここで何が始まるんだ。

06.絵心甚八→←04.ずっと見てた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (105 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
323人がお気に入り
設定タグ:ブルーロック , 御影玲王 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Banri - アイズさん» コメントありがとうございます!少しゆっくりになるかもしれませんが、更新頑張ります!これからもよろしくお願いします! (1月26日 11時) (レス) id: 4def71807c (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - 更新待ってます! (1月26日 7時) (レス) id: f7fb020bf2 (このIDを非表示/違反報告)
Banri - コメントありがとうございます!そんな風に言って頂けて、とても嬉しいです!更新頑張りますね、これからもよろしくお願いします! (1月21日 11時) (レス) id: 4def71807c (このIDを非表示/違反報告)
MaO(プロフ) - 一気読みするほど、とても良かったです!続きを楽しみに待っています!応援しています! (1月21日 10時) (レス) id: 96e9700f7c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Banri | 作成日時:2024年1月16日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。