*:..。o○☆アイノカタチ*:..。o○☆○o (ページ13)

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13、青森へページ13

修学旅行２日目は青森へと向かった。

初めての『青函トンネル』に生徒たちの歓声が上がる。

暗いトンネルの中を走ってる間にトイレに行っておこうと席から立ち上がった時
ドン、と誰かにぶつかってしまった。

「あ、ゴメ…、」

言った言葉が喉の奥に消えた。

「ごめん、大丈夫？」

吉村だった。

転びそうになった私の腕を吉村の手が掴んでいた。

「だ、大丈夫大丈夫！ごめんねっ!?｣

勝手に速くなる私の胸。

振られたのは百も承知だけど

私の心臓だけはまだ納得してないみたいだ。

「じゃあ…｣

私の腕を離し、吉村が通り過ぎる。

ふと視線を感じ首を回すと、３つ後ろの席に座っていた川島と目が合った。

……まただ。

ずっと視線を外さない。

な、なんなの…！

今回も耐えられなくなり私から目を逸らした。

……もしかして、今の見てたのかな……？

っていうか、もしかして今までもこんな風に見られてたのかな……？

そう思うとなんだか無性に恥ずかしくなって
恐る恐るもう一度川島を見てみた。

……昨日と同じだ。

もうこちらを気にすることなく、友達と笑いながらトランプで盛り上がっている。

「……なんなのよ、いったい」

彼のそんな読めない行動に少しイラつきを感じながら、私は人にぶつからないようにトイレへと急いだ。