*:..。o○☆アイノカタチ4*:..。o○☆○o

155、茜とランチ ページ8

「A、痩せた？」

日曜日。

最近できたばかりの評判のカフェで、向かいに座った茜がまじまじと私を見た。


「わかる！？ちょっとだけダイエットしてたの！」

「わかるよ。首のラインとか綺麗だし鎖骨も出てるし」

「ホント！？ホントに！？」


茜の言葉が嬉しくてはしゃいでたら、呆れたように笑った茜がフォークにパスタを巻きつけながら言った。


「幸せそうだこと。で？今日は会わないの？」

「ん。夜勤明けで寝てると思うから」

そう答えた私を茜がふっと鼻で笑う。


「しかしほんとびっくりしたわ。
まさかAと川島がこんなことになるとはねぇ」

川島と付き合うことになったと話した時、茜はとても驚いていた。

それも無理はない。
だって当の本人である私だって、未だに信じられない時があるくらいだから。


「折角の日曜日なのに、ランチの相手があたしで申し訳ないわ」

「何言ってんの。茜こそ忙しいんじゃないの？ 結婚準備は順調？」

「うん。顔合わせも無事終わった」

「顔合わせとか！もう本当に結婚しちゃうんだね〜」

「まあね。でも問題は山積みよ？親戚はどこまで呼ぼうかとか引き出物は何にしようかとか」


そう言いながらも幸せそうな茜に、こっちまで頬が緩くなる。


いよいよ茜の結婚式かぁ。
いいな〜！茜のウエディングドレス姿、絶対綺麗だろうなぁ〜！


「私も負けないように結婚式用のドレス買ってこないと！」

「あ、結婚式で思い出した。A、最近涼くんと連絡取ってる？」

「涼？そういえば全然」

「Aにも連絡ないのね。実は結婚式の招待客を選んでる時に発覚したんだけど」

「うん？」

「どうやら涼くん、今、入院してるっぽいのよ」


「……え？」

156、入院→←154、秘密の場所

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す