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171、夢の中 ページ24

────栗原…着いたよ。


遠くで私を呼ぶ声が聞こえる。
うっすらと光を感じ、ゆっくりと瞼を開けて、フロントガラスから見えた見慣れない景色に慌てて飛び起きた。


「ごめんっ、私寝てた!?」

必死に謝る私の唇を、川島の長い指がなぞる。

「いいよ、今のうちに寝ておいて。
夜はきっとゆっくり寝かせてあげられないから」


「えっ」

視線を向けると、ニッと口角を上げた彼がいた。

わ、わ、わわわわわ…っ

ど、どうしたの!?
今日の川島すごく大胆…っ!!

でも、なんかすごくカッコいい…


「…栗原」

近付いてくる川島にドキドキしながら目を閉じて、今か今かと彼の温かい唇を待った。





「…栗原」

「…栗原」

「栗原!!」


ハッキリと聞こえた声に目を開けた。



「栗原?大丈夫?」

ぼやんと広がる視界。その先にこっちを見てる川島がいた。



「……あれ…?」

「着いたよ。大丈夫?」

「……え?あ、うん……あれ……?」


どうなってるんだろう、って窓の外に向けた目。
どこ?ここ。どこかの駐車場?

え、ちょっと待って。
もしかしてさっきのってまさか夢だった…?


「大丈夫なら降りるよ?」

「あ、うん!ごめん、大丈夫!ごめん…っ、」


何が現実で何が夢だったのか訳が分からなくなって。
そんな私を軽く笑った川島が先に車から降りるのを見て、急いで私も車から降りた。

172、思い出し笑いとは?→←170、月末の旅行



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作品ジャンル:恋愛
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ユチコ(プロフ) - おにぎり侍さん» 最初から読んでくださりありがとうございます!中学生の出会いから始まった二人の関係が今後どのようになっていくのかも楽しんで貰えるように頑張りますね! (2018年8月19日 17時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - 絵蓮(エレン)さん» コメントありがとうございます!最初から読んでくださってるなんて嬉しいです〜( ;∀;)もっとキュンキュンをお届けできるように頑張りますね! (2018年8月19日 17時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり侍(プロフ) - 1から読みました!中学から大人になるまで…最高です! (2018年8月19日 12時) (レス) id: 3b05885be4 (このIDを非表示/違反報告)
絵蓮(エレン)(プロフ) - 続編おめでとうございます!1の時からずっと見させてもらって、キュンキュンしてます!← 更新頑張って下さい! (2018年8月18日 22時) (レス) id: 75d02ce64f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年8月18日 18時

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