【REBORN】ほんとのセカイで。

せかい ４９ ページ11

目が覚める。

そこは一面の白だった。

まるで色何てないんじゃないかと思う白。

白。


だった。


私の色は


何色にも染まれる。


白



「＿＿ちゃ＿＿！！」

「お＿＿！」

「き＿は＿＿＿＿＿ない！」


ああ、うるさいなぁ。

もう嫌なんだ。



「A！！」



誰の声だろうか。

もう一度、瞼が、開いた。


「Aちゃん！やっと起きた。大丈夫だった？うなされてたよ？」

ツナだ、沢田綱吉だ。

「あ、うん、平気。ごめんね。骸はどうなったの？」

「いいよいいよ、骸は復讐者につかまった。これでもう安心だ!」

「そっか、よかった。雲雀さんは？」

「隣の病室で寝てるよ。」

「...そっか。お見舞い、ありがとね。沢田は、大丈夫だったの？」

「まぁね..筋肉痛でしばらく起き上がれなかったけど、雲雀さんやAちゃんに比べたら、全然マシだよ」

「..沢田、ツナって呼んでも良い？」

「え？うん、皆そう呼んでるし、許可とかいらないよ」

「ならそう呼ばせてもらうよ。」

「じゃあ、俺はそろそろ帰らなきゃならないから。じゃあね。」

「わかった。バイバイ。」

病室から出て行く彼の背中に手を振る。

何日たったか覚えてない。

点滴が、つながれた腕。


静か。


そうだ。この後、ヴァリアーがくるんだった。

返事、しとかなきゃなぁ。


大事なことなのに、なんで忘れてたんだろ。

まぁ、いいか。


布団に潜り、瞼を閉じた。

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