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不死川実弥
「ねね、お姉さんひとり?待ち合わせ?」
デートの約束。
彼女を待たせる彼氏。
挙句の果てにナンパされる彼女。
もう!なにやってるのわたしの彼氏。早く来て!
待ち合わせは遅いし、好きって言ってくれないし、実弥から手を繋いでくれない。
とにかく愛情表現が少なすぎる実弥。
ほんとに私の事好きなのかな?
「はぁ」
「ため息なんてどしたの彼氏と喧嘩ぁ?」
今の状況から連鎖して出てくる実弥に対しての不満が口からため息となってこぼれ落ちる。
それを見逃さないナンパ男。
「うるさい…」
日々の愛情表現の無さと実弥の気持ちが分からなくなってきて悲しくなる。
もうナンパ男についてっちゃおーか。
なんて考えてるとグラッと揺れる私の視界。
嘘!ナンパ男に触られた!?
でも落ち着く大好きな人の匂いがふわっとして。
実弥!?
腕を引っ張られて傾いた体重のかかる先は遅れて登場したわたしの彼氏の胸元。
実弥「こいつ、俺の女な」
「は?さっきため息ついてたぜこの彼女。お前のせいなんじゃないの?彼氏失格じゃねぇの」
実弥「あァ?わがままでうるせぇし手のかかるAの相手、あんたに務まるわけねェだろ。脇役はさっさと消えろ」
食い下がらなかったナンパ男も彼の言葉で退散。
守られたのはわかるけど少しディスられた気もして「むぅ」と口を尖らせる。
でも「チッ、ナンパなんてされてんじゃねぇよ。ほら行くぞ」って乱暴に言い捨てて優しく繋いできた手には少しニヤニヤ。
言動は粗暴で愛情表現は下手っぴだけどわたし以外の女の子に気を持たせるような半端な優しさは見せない。
なのに…
なのにモテるの。彼は。
だからこそ気になるよ。
「実弥ぃ」
実弥「なんだよ」
「わたしの好きなところ言って!」
実弥「……」
「ねぇいつも言わないんだし今だけでもいいじゃんお願い!!一生のお願ッ「キスした時の顔」」
「へぁ!?!?!?!?」
.
「ずるい!ずるい!そういうんじゃない!そういうへんたいみたいなのじゃない!もっと性格とか!あるじゃん!?!?」
実弥「そうやって顔真っ赤にしてるとこもいいんじゃねェの」
「ねえ!?いきなり素直!?」
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奏音 - 貴方は神ですか?(訳:本当に最高です。ありがとうございます) (2019年10月27日 1時) (レス) id: 9c3c6c7419 (このIDを非表示/違反報告)
あいななせ(プロフ) - 心さん» ご指摘、感想ありがとうございます!修正致しました!全く気づかなかったので感謝です●┓'' (2019年10月7日 0時) (レス) id: 9cd7ba9641 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 宇髄さんの髄が違います(コソッ とっても面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月6日 20時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
humi - こういう感じのお話大好きです!続き待ってます! (2019年9月30日 23時) (レス) id: fd2cbcf8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいななせ | 作成日時:2019年9月30日 3時