若社長ちゃんと＿＿9 ページ13
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ニュースから流れてくるアナウンサーの声にAを含めたアイドリッシュ7のメンバーが顔を青ざめるのはあれから丁度三日たった頃である。
【あの大企業の三毛月事務所の娘さんが数人の犯人と思われる人物に監 禁されているようです。犯人達の要求は二億円にも及ぶ高額で、犯行理由は現在人質になっている少女への恨みだと……】
午後６時。Aとメンバーが夕御飯を寮でとっているところであった。
『…俺、ちょっとトイレ。』
「行かせねぇよ。お前が行ったってなんも出来ないだろ。」
『三月、俺はトイレだって。』
「そんな人殺しそうな目でトイレ行く奴があるかよ。」
Aが立ち上がると隣にいた三月が手をつかんでそう言った。
『ほっとけるわけねぇだろ。』
「何も出来ない。」
『三月、今までお前が見てきた俺はそんな情けない奴か。』
「それとこれとは別だろ。」
『……悪い、今度奢るから許せ。』
Aは三月の手を振り払い玄関へ向かった。
「！おいっ！」という三月の静止を聞かず、スニーカーを履き走り出す。
場所はここから少し離れた廃ビル。
次第にしづらくなっていく呼吸も、重くなっていく足も、今のAには大したことじゃなかった。
【少女への恨みだと…。】
さっきのアナウンサーの声が頭で繰り返される。
あの子は知らないだけなんだ。籠の中で育った鳥みたいに、右も左も分からないだけなのだ。
分かってた筈だ、全て。大人がそんな彼女をもっと早くに正すべきだったのだと。
Aが走ってたどり着いた場所は酷く賑やかだった。祭かというほどに賑やかで、不愉快だった。
餌に集まる鳥みたいに沢山の人間が鳴いている。
その視線を辿れば必然的に犯人を視界にいれることができた。
今にも突き落とされてしまいそうな体勢の鈴火をみてAはゴクリと息を飲んだ。
と同時に、野次馬を掻き分けギャーギャーと喚いている犯人の視界に写らないように廃ビルへ侵入した。
警察はまだ来ていないのかと小さな舌打ちを残して、今にも崩れそうな建物なかを進んだ。
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しーちゃん(プロフ) - ルチアさん» 勿論良いですよ(*^^*)明日になるかもしれませんが精一杯書かせていただきます(*^^*) (2017年8月2日 20時) (
レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア(プロフ) - リクエストです。番外編に、華澄編も入れて頂けませんか？ (2017年8月2日 20時) (レス) id: 0f75b247de (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - ルチアさん» 文が今見返してみれば乏しいので。もうしばらくお待ち下さい。 (2017年7月29日 9時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - ルチアさん» 長い間お待たせして申し訳ありません。今日中に番外編、そして社長へんを完結させようと思っています。ルチア様のアイデア取り入れさせていただきます。そして今受験生でありながらこれの前作（本編）の方を書き直そうと言う風に思っております。 (2017年7月29日 9時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア - 本編は、夢主を怒られた三月社長が 、寮を出てしまって、三月社長に恨みがある人に攫われて、それを夢主が、助けに行く。ストーリーがいいです！見当宜しくお願い致します (2017年7月29日 4時) (レス) id: 0d5ca06f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しーちゃん
| 作成日時：2017年3月5日 9時
