若社長ちゃんと＿＿2 ページ2
「随分と遅かったじゃない。」
あれから壮五と俺の車で急いで事務所に向かい、今現在俺は社長室に居る。
壮五はこの部屋の前だ。
『すいません、いきなりだったもので。』
「開城君、君も座りなさい。」
必死に笑顔を浮かべ、俺は三毛月社長と向かいのソファの社長の横へ腰掛けた。
その俺らの後ろに万里さんと小鳥遊さんは心配したように見つめて立っていた。
『それで、どういったご用件で？』
「あら、忘れたとは言わせないわ。私の事務所に来なさい。」
前同様、強気で自信満々である。
社長は珍しく真剣な眼差しをしていた。
『俺も忘れたとは言わせませんが？その件についてはしっかりと断ったはずですよ。』
分かりやすくムッとする三毛月社長。
壮五から聞いていた通りのワガママ娘のようだ。
「断る理由は？」
『この居場所が大切だからですよ。』
『それ以外に何か理由が要りますか？』と問えば、「そんなもの理由にもならないわ。」と三毛月社長は鼻で笑った。
「そんな私情を挟むようじゃビジネスなんてやってられないわ。
それに、社長の私がわざわざ頼んでいるのよ。この話を蹴るなんてあり得ないわ。」
『貴方のやってることがビジネスだというのなら俺は貴方の下につく気はありませんよ。
ビジネスだというのなら他の会社と友好な関係を築くことも大切なのでは？
一方通行なアンタのやり方に俺はついていこうとは思わねぇけどな。』
少し口調を強めて言えば、三毛月社長は目を見開いてグッと黙る。
車のなかで壮五に聞いた話だが、この三毛月社長はどうやら親の地位をそのまま継いだらしい。
それが半年前。
この世間知らずのワガママ娘はそれでいい気になり、今業界は荒れに荒れているとか。
回りの人間は権力の強い三毛月社長に逆らうことができず、もとから三毛月事務所で働いている人間も理不尽な三毛月社長のご機嫌取りに忙しい。
つまりこの子自体はただのクソガキなのである。
皆が怯えているのは、三毛月という看板だけだ。
「わっ、私にたてついていいと思ってるの！？」
俺はソファから立ち上がり、机を挟んで三毛月社長の腕を掴んでグッと引き寄せる。
『うるせぇんだよクソガキ。まだ十代のガキが覚えた言葉嬉しそうに使って大人を困らせるな。
社長か何だか知らねぇが、所詮お前も女だろ？』
＿＿＿今に逆らえないようにしてやらぁ
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しーちゃん(プロフ) - ルチアさん» 勿論良いですよ(*^^*)明日になるかもしれませんが精一杯書かせていただきます(*^^*) (2017年8月2日 20時) (
レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア(プロフ) - リクエストです。番外編に、華澄編も入れて頂けませんか？ (2017年8月2日 20時) (レス) id: 0f75b247de (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - ルチアさん» 文が今見返してみれば乏しいので。もうしばらくお待ち下さい。 (2017年7月29日 9時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - ルチアさん» 長い間お待たせして申し訳ありません。今日中に番外編、そして社長へんを完結させようと思っています。ルチア様のアイデア取り入れさせていただきます。そして今受験生でありながらこれの前作（本編）の方を書き直そうと言う風に思っております。 (2017年7月29日 9時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア - 本編は、夢主を怒られた三月社長が 、寮を出てしまって、三月社長に恨みがある人に攫われて、それを夢主が、助けに行く。ストーリーがいいです！見当宜しくお願い致します (2017年7月29日 4時) (レス) id: 0d5ca06f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しーちゃん
| 作成日時：2017年3月5日 9時
