元鬼殺隊の桜柱様は大切な人を作らず、ただひたすらに呪霊を狩る

動き出した歯車 ページ3

A「あの日から、少しずつ歯車が動き出したの」

今まで千年と変わらなかった状況が

私、炭治郎、禰豆子が揃ったその時、ゆっくり…

ゆっくりだけど状況が変わりだした。

…鬼舞辻は、確実に炭治郎を狙っている。禰豆子は

オマケって感じかな。今のところはね。

まぁ近々様子が変わりそうだね…恐らく禰豆子は

鬼舞辻でさえ叶わなかった完全体に近付いてきている。

人の血肉を喰わずに…太陽にも耐えれる…完全体に。

…炭治郎も無意識だろうけど確実に何かが変わってきている。

それに気付いたのは煉獄さんが死んで励ましてやろうって

炭治郎の病室に行ったとき。

すでに炭治郎は立ち直っていた。けど…少し。少しだけど

炭治郎の痣が濃くなっている。気配も少し違う。

そこからは殆どトントン拍子で話が進んでった。

御館様や私の読み通り、近々最終決戦がある。

最終決戦で死ぬのは確実に分かってるのは1人…

胡蝶しのぶ。私の姉だ。詳しくは私も分からなかった…

だって、死に方というか大体の検討がついてないと

守りようがない。それにあの性格だもん…教えてくれる

はずがない。最終決戦の近くになるまでは…

しのぶ姉さん、あぁ見えてすっごい頑固だし。

A「…煉獄さんならどうしていたのかな…」

煉獄『A少女!!』ﾆｺｯ

いつも本当の妹のように大切にしてくれていた人。

…泣き虫だった私を…いつも役立たずだと自分を責め続けていた

私を…私に生きる意味をくれた人。

煉獄『A少女は…優しい故に鬼を狩れない。
…でも、怒ると違う。怒るとA少女は我を忘れ
怒りに身を任せる。怒りに身を任せたA少女と
鬼舞辻で戦ったら恐らくA少女が勝つだろう』

煉獄『…俺は死なない。ずっと見守っている』

A「…ほんと、切っても死なないようなひとだったのに」

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