あっ、君が笑ってる！〜１年生編〜【テニプリ/立海】

No.8* ページ9

入学式式が終わり、私達は列を崩し4人で歩いていった。

｢で、皐月さん、問題はわかった？｣

にこにこしながら幸村くんは私に問う。
入学式の間候補は上がっていたが確実に、という訳ではない。が、その候補を言ってみることにした。

｢えーっとねー。サッカーか、テニスかバスケかで、迷ってるんだよね〜。その中にある？｣

すると真田くんは何の話だ？と、眉間にシワを寄せた。
まぁ私が真田くんの眉間を押すと治ったけどね。
そこで真田くんに柳は耳打ちで説明した。
真田くんは意味がわかったらしく、縦に頷いた。

｢その中にあるよ。ね、弦一郎。｣

｢あぁ。｣

サッカーをしていると足がごつくなるという風の噂を聞いたので、足元をみるが、サッカーをしているような足はしていない。

｢ねぇねぇ、その球技は、突き指する？｣

すると3人は揃えて首を横に振る。
私は確信が持てた。

｢テニス！｣

すると3人は口を揃えて"正解"と言った。
そう言った彼等は、なんだか嬉しそうで。
私もつられて笑ってしまった。

すると横から赤い影と白い影がびゅんっと勢いよく通りすぎた。

｢待て！廊下を走るな〜！｣

先生らしき人はその影を追いかける。

｢ふん。騒がしい奴らだ。｣

この3人は中学生なのに落ち着いてるな、と私は頭の隅で思った。


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