No.42* ページ43
「送ってくれてありがとうね!」
「いやいや、こっちこそ楽しかったよ。」
口に手を当て上品に笑う精市。
中学生1年生らしくあどけない笑顔の影にどこか大人らしさを見せる。
こいつは本当に中学生1年生なのか。
「…そう言えばさ、精市気づいてたでしょ?後ろからの視線。…ねぇいるんでしょ?2人とも。」
「…あはははもちろん。出てきなよ。」
笑った精市の表情は、氷のように冷たく一瞬時が止まったのかとすら錯覚した。
…それくらい冷たかった。
「…すまない精市。」
「申し訳ない。」
弦一郎は本当に反省している様な表情だが、蓮二は目をスっと背け悪びれる様子もない表情だ。
「っくは。」
私が吹き出すと同時に、私と弦一郎の周りをぐるぐると回るように追いかけっこを始める精市と蓮二。
2人とも足が早く見てるこっちが目を回しそう。
私がふらりと揺れると、反応するようにピタリと2人は止まった。
「早く帰らして。」
「はい。」
蓮二と、精市、ついでに弦一郎も一緒に無理矢理帰らせることに成功した私は家に入り自室に戻る。
今日はいい夢を見られそうだと、学校のノートをまとめながら考え、電気を消し部屋を出たのだった。
〜next〜
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鳴菜瀬(プロフ) - リューヌさん» 返信遅れてごめんなさい。初めまして!私の作品を読んでいただきありがとうございます!面白かったと言っていただけて嬉しいです。更新速度が遅いですが気長に待って頂けると嬉しいです(笑)頑張ります! (2017年1月28日 18時) (レス) id: 75733470f8 (このIDを非表示/違反報告)
リューヌ(プロフ) - はじめまして! すごく面白かったです! 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2016年10月20日 7時) (レス) id: d26bccd53e (このIDを非表示/違反報告)
鳴菜瀬(プロフ) - コメントありがとうございます。雪華様の期待に添えるように精一杯書かせて頂きます。更新頑張ります! (2016年10月19日 19時) (レス) id: 75733470f8 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - とっても面白いです!更新頑張って下さい!楽しみにしてます♪ (2016年10月16日 23時) (レス) id: 0f314a13a0 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 鳴菜瀬さん» ハッ、ハラハラ…ど、ドキドキ…(°_°) (2016年8月10日 23時) (レス) id: a396c6ef54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鳴菜瀬 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aina20631/
作成日時:2016年3月4日 19時