No.37* ページ38
✱Yanagi side✱
「先輩。弱い犬程よく吠えるって言いますよね。」
幸村は口元に手を添え、フッと笑う。
その仕草は、幸村の顔立ちに似合っていて男の俺でさえ見とれる。
いや、そういう趣味があるわけじゃないが。
「っ。何だよ。俺らはな、まだ本気出してねーんだよ!」
「本気…?へぇ……そんな余裕をこいてレギュラーになろうなんてそんなにレギュラーの座は甘くないと思いますが。」
「…の野郎!」
先輩が手を出したその時、真田がラケットで精市の前に壁を作る。
「スポーツマンがそんな簡単に手を出して良いんですか?殴るのは俺達との試合に勝ってから言ってください。」
待て、俺達とは俺は入っていないよな。
生憎俺は、面倒事は好きではない。
「柳。まずはお前だ。」
入っていたのか…。
…だが、俺はこんな卑怯な先輩達に負けるつもりは毛頭ない。
「審判は俺がやろう。」
審判に真田が名乗り出る。
「弦一郎…。」
「さぁ、コートに入って下さい。」
チッと舌打ちをした先輩。
俺と先輩はコートに入る。
「勝ったら幸村のラケットは返してもらえますね。」
「お前が勝っても、真田と幸村が勝たなかったら返せねーよ。」
……勝つつもりか、真面目に練習をしていない先輩が。
「フィッチ?」
「スムース…あーぁ、当たっちまった。まぁいいぜ、サーブ権やるよ。」
「ありがとうございます。」
そう言い持ち場に戻ると、真田のコールが響く。
「The best of 1set match A Yanagi is serving. Play!」
〜next〜
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鳴菜瀬(プロフ) - リューヌさん» 返信遅れてごめんなさい。初めまして!私の作品を読んでいただきありがとうございます!面白かったと言っていただけて嬉しいです。更新速度が遅いですが気長に待って頂けると嬉しいです(笑)頑張ります! (2017年1月28日 18時) (レス) id: 75733470f8 (このIDを非表示/違反報告)
リューヌ(プロフ) - はじめまして! すごく面白かったです! 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2016年10月20日 7時) (レス) id: d26bccd53e (このIDを非表示/違反報告)
鳴菜瀬(プロフ) - コメントありがとうございます。雪華様の期待に添えるように精一杯書かせて頂きます。更新頑張ります! (2016年10月19日 19時) (レス) id: 75733470f8 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - とっても面白いです!更新頑張って下さい!楽しみにしてます♪ (2016年10月16日 23時) (レス) id: 0f314a13a0 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 鳴菜瀬さん» ハッ、ハラハラ…ど、ドキドキ…(°_°) (2016年8月10日 23時) (レス) id: a396c6ef54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鳴菜瀬 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aina20631/
作成日時:2016年3月4日 19時