サイドエフェクトが効かない女の子 (ページ9)

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空閑くんページ9

空閑くんと迅さんは屋上に行き、私は三雲くんと空閑くんのお目付け役だという不思議な生き物のようなレプリカと一緒に部屋に戻った

三雲「空閑にとってもいい話だと思ったのにな……どうして断ったんだろう…」

『さあね利害一致しなかったとかとでも考えたらいいのかもね』

私はさっきの話の後から少し冷めたトーンになっていた私も私で提案について少し問題発言をしたからだ

だって……私は…もう私は…

下を向き手と唇をキュッと強く噛み締めた

そんな沈黙を裂くようにレプリカが

レプリカ「オサム達には話しておこうと思うユーマがこちらの世界に来た理由を」

私は下に俯いたまま話をただただ無言で聞いていた……

三雲「空閑がこっちの世界に来た理由…！？親父さんの知り合いに会うためじゃないのか…！？」

レプリカ「………」

その後聞いた話だと今から四年ほど前に空閑くんとそのお父さんがネイバーの戦争に参加していたそうだ

空閑くんもお父さんに鍛えられていた為それなりに実力も培っていて、お父さんと戦争で戦っていた

レプリカ「すべてはうまくいっていた………有吾が死んだあの日までは……」

そして話の続きをまた黙って聞いていると……

空閑くんはある日の戦争の日、敵に襲撃され空閑くんの人生が1度終わったという……しかし

レプリカ「有吾はユーマを助ける為に黒トリガーを作った。死にゆくユーマの肉体をトリガーの内部に封印し、それに代わる新しい体をトリオンで作ってユーマの命を繋ぎ止めた…そして全ての力を使い切った有吾は…」

塵となって死んだ

空閑くんの命を空閑くんのお父さんの命と引き換えたのだ

その後も空閑くんは戦争を続けた…空閑くんは黒トリガーと共にお父さんのサイドエフェクトである嘘を見抜くサイドエフェクトも受け継いでいたそうだ

きっと周りの大人の汚い嘘も空閑くんは分かっていて、それでも尚戦い続けていたのだろう、、強い子だと私は思った