好かれるためならなんだってっ！【魔入りました！入間くん】 (ページ8)

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カルエゴ先生ページ8

皆が一斉に自己紹介を始めたため少し慌てていると

「粛に。自己紹介はこれぐらいにしろ。気になったことがあれば授業外でやれ。それと、貴様らは今日から授業が始まる。ほかの先生に粗相のないように。以上。さっさと授業に行け」

手に持っていた名簿をパタンと占めると、ため息をつきながらそう言い放つ。

それを合図にクラスの人は各々動き始めた。

「A。」

『あ、はい。何でしょうか？』

ぼーっと教室を見ていた私に先生が声をかける。

何だろうとみていると

私をジトっと見た後先生は振り向き歩き出す。

「お前は今日一日ランクを決めるため使い魔召喚と飛行レースをしてもらう」

とりあえずついてこいと言われ、先生の後に続くように歩く。

「私の名はナベリウス＝カルエゴ。あのクラスの担任だ。」

『あ、えっとAです。よろしくお願いします？』

「お前は理事長の孫ということでこの時期の編入が許可された。本当は一度で済むはずだったランク決めを、わざわざ貴様のために私がもう一度監督をして行うのだ。」

なんだかとっても申し訳ない気持ちになる。

いや、別に私のせいでは微塵もなのだけどね。

全く違うんだけどね！

「そこで忠告させていただく。私はお前が理事長の孫だろうが何だろうが厳粛に評価するまでだ。わかったか」

『あっ、ハイ…』

入間君の言ってた先生ってカルエゴ先生だったのか…

この有無を言わせない感じ

でも、なんだろう。

それも魅力にみえる。

変なの…。

◆

「ここで待っていろ、すぐ戻る」

『わかりました』

職員室と書かれた部屋の前で待たされる。

召喚に必要なものなどを取りに行くようだ。

はぁ…あんまりちゃんと人と関わってこなかったからか、話すのに緊張する。

ましてや、先生は私のことが(というか入間君のことも)嫌いっぽいし…

いやはや、どういしたもんか…。

・・・ん？

なんだこれ・・・？

職員室の前に一冊のノートが落ちていたのだ。

こ、これは見てもいいのか？

いや、さっき先生が入っていったとき気が付かなかったんだし

ハッ！！！！

これ先生のか！！！！！(ここ最近で一番のひらめき)

周りに誰もいないことを確認してノートを拾う。

表紙には【イルマ】と書かれていた。

『え、これまさか…呪いのノート…？』

いやいや、いくら悪魔でも先生だし、そんなことは…

・・・ないよね？

…考えても仕方ない！みちゃえ！

恐る恐るノートの中身を開くとそこには…