【黒バス】勉強応援めっせーじ

青峰君 ページ16

「なぁなぁ。勉強なんてめんどくせーことやめて、俺と遊ぼうぜ」

「え、今ムリ」

「んなこと言うなよ……ったく。ほんとは遊びてーんだろ？」

「うるさいわねっ！！」


私たちは受験生だから勉強しなくてはならない。

……はずなのに、この顔黒青髪変態は何を余裕そうにしてるんだろう。


「あぁ？俺は、あれだ。……スポーツ特待ってやつ」

「あっそ、天才は違うわねー」

「うっせー。てことで勉強なんてやめて俺と遊べ」

「ガキか、お前は」


このバスケ馬鹿と違って私にはバスケの才能はない。

だからこそ、………同じ学校に行くために勉強してんだっつの！！


「んだよつまんねーな。てかお前なら勉強なんかしねーでも余裕だろ」

「簡単に言うけどねぇ……んっ！？」


勉強片手に適当に話してたら、急に大輝の顔が近づいてきてキスされた。

喋りながらだったのと、急だったのも相まってすぐ口を開けてしまった私。


当然入ってくるのは大輝の舌で、口内をかき乱されて声が漏れた。


「んぅ……。あっ、待って………はぁ。……大輝っ！」


「んだよ。続き、早くやろーぜ？」

「ふざけんな大輝！！………誰の為にこんな頑張ってると思ってんのよ」

「あ？俺の為だろ？」

「！？………っ、分かってんならそこどけ！！」


いつの間にか馬乗りになってた大輝が、何食わぬ顔で“俺の為”とかいってくる。


「……あー、なんだ。んな煮詰めたってつまんねーだろ。
　いつも夜遅くまでやってるみてーだしよ、今日ぐれー休め」

「………分かったわよ。休むからどいて」


いつも適当そうなことを言う大輝らしくもない、真面目な心配にぐらっと来た私。

だけどいつものつっけんどんな態度がすぐに出ちゃって。


ありがと。


この一言が言えない。


「………つーことで、ベッド行くか」

「は……？」

「休むんだろ？俺が付き合ってやるよ」

「いやいや、頼んでないし」

「うっせー。いい加減限界なんだよ」


超絶ワガママな彼にお姫様抱っこされて寝室へ向かう。

その後は、ね。

服を脱がされたり、さっきよりも深いキスされたり……。


なんだかんだ言って愛されてるなぁって思った。

受験なんて、終わったらもう気楽だし。

今は辛くても、終わってしまえば『なんだ、こんなもんか』ってなっちゃうみたいだし。


今だけ頑張って、大輝にいっぱい愛してもらおう。

そしたらちょっとだけ、素直になってみようかな。

笠松先輩→←霧崎第一メンバー

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