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私の腰に手を回したままのジンさんは、なんだか尋常じゃない色気を放ってる。
『ジ、ジンさん、どうしたんですか?」
テンパってどもってしまう。
そんな私に微笑んで
「今はカメラ回ってないから大丈夫だよ」
と、悩殺スマイルをお見舞いしてくれた。
ドキドキさせられ過ぎて、私の心臓がもたないから、いっそカメラを回して欲しいと願ってしまうほど、カメラが回ってないところでのジンさんの色気が恐ろしい。
『ジンさん重いですよね?私おります!』
「全然重くないよ、このままここにいて」
いつもお兄ちゃんやらなきゃいけないジンさんだって、甘えたい時はあるんだよね、きっと...
私の腰に手を回し、横から抱きしめる形で私の腕に頭を預けてるジンさんを見ながらふとそう思った。
世界的にトップアイドルのグループの長男なんだ。
6人の弟を束ねるなんて生半可な事じゃない。
きっと色んな重圧や、色んなプレッシャー、たくさんのことから弟たちを守って来たんだと思ったら、胸が苦しくなった。
自分の体の向きを変えて対面で座りジンさんを抱きしめた。
『私の前では無理してお兄ちゃんじゃなくていいんですよ?』
驚いたように顔を上げたジンさんの顔がほんのり赤い。
『あれ?もしかして熱でも...』
とおでこに手を当てようとしたのに、その手を掴まれて遮られた。
「ねー、反則だよ。色々。これ以上はダメ!止められなくなるよ?」
そう言って頭を横に振り私を膝から下ろした。
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JM(プロフ) - 最高です!すごくキュンキュンして夢中で読みました! (2022年12月24日 15時) (レス) @page38 id: 7f4b1843a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ai.love.fm.08@yahoo.ne.jp | 作成日時:2022年10月5日 21時