消えたキセキはバスケやめてバレーやってるんだってさ (ページ36)

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34話ページ36

でももしも黄瀬が青峰への憧れを捨てられれば面白い物が観れるかも、、

なんて心做しかワクワクしてる僕がいる

でもなんとなく楽しくなりそうだななんて僕の謎の勘がそう言ってるんだ

青峰「帰ろうぜ」

そうだね、帰ろと返して会場に背を向け歩き始めた

こうやって青峰と大会帰りに並んで歩いてるなんてとても不思議な気分だ笑笑

てか青峰はチームのミーティングとかはないのかな

『ねえ、ミーティングとかないの？』

そう問うと、めんどいから行かねぇとのなんとも青峰らしい返答
いや、行けよ、、めんどいのは分かるけども一応僕ら一番年下だぞ、、

『いかないでいいわけ？』

青峰「必要ねぇよ、なんか大事なこたぁあったらさつきが連絡してくるからな」

桃井任せにも程があるだろ、、さすが青峰だなってもはや笑えてきた笑

しばらく他愛もない会話をしながら青峰の家に帰り荷物を持って僕は宮城に帰ろうとした

青峰「なあ、A。お前はもうバスケしねぇのか？」

バスケをしないのか。。

『いまのところ戻るつもりは無いかな？僕は今やりたいことがあるんだ』

青峰「Aにそこまで思わせるそれってなんだよ」

『僕らの捨てたモノが最も重要なスポーツだよ笑』

青峰は分からないという顔をした。それはそうだ。いまは捨てたものがあることにも気づいてないのだからね

『すぐにわかるよ笑ちなみにバスケもそれが一番大事かも、、僕らは全員が捨てたからある意味アレはバスケじゃなかったのかもね笑』

もしそれが分かったら僕の試合おいで

なんて、青峰に答えを探せとでも上からな台詞をよく吐けたもんだな、、他人事のように思う。

さて、宮城に帰りますか。もう16時だもん、朝起きれなくなっちゃうね。

『じゃあ僕は帰るね、すぐには来れないけど1on1くらいなら付き合ってやるから。あ、インハイは観に行くから勝てよ』

青峰「はっ、ぬかせ。俺が負けるわけねぇだろ。急に呼んで悪かったな、ありがとう。それと次は急に呼ばねぇようにするわ｣

『ふっ笑ん、そうしてくれると助かる』

じゃあがんばれよ。僕は青峰に別れを告げ宮城への帰路を急いだ

ーーー
プシュー、

新幹線のドアが開き宮城に戻ってきた。

なんだか無性に少しだけ腹の立つ先輩に会いたくなってしまったことは内緒ね笑

次に行く時はインハイの時。
多分赤司たちも来るだろう、その時に話せたらいいな、なんて思うくらいには僕は今過去の仲間たちが何を思ってバスケしてるのかが気になった