消えたキセキはバスケやめてバレーやってるんだってさ (ページ15)

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13話ページ15

僕は必死に耐えたよ。
え、なににって？そりゃあ、涙ださないようにだよ笑

『そんなふうに言ってくれる人は初めてです、ありがとうございます。けど僕らは最低なことをしてしまったので誇りには思えないです、、笑』

及川「それって、全中の決勝のこと？」

息が詰まるとはこのことを言うんだなあなんて今では呑気に思うけどほんとにこの時はめちゃくちゃっっ！ってなったよ笑

だってさ一番知られたくないことを知ってたんだもん。

花巻「ああ、あの伝説のゾロ目回？」

松川「あれはマジ伝説だったなー！」

岩泉「あれは凄かったな。あんな綺麗に揃うことあるんだ！って感じだよな。」

バスケをしてない人が見るとそういう風に捉えるんだ、、僕はそう思ったよ。
けど及川さんは気づいてたみたい、そのゾロ目の真実に。

及川「あれさ、ホント凄いよね。狙ってやったのがホントに凄い。けど、相手はすごく可哀想で途中で見てらんないや、とも思ったよ。」

やっぱりそう思うよな、、。うん、ほんとに最低なことをしたんだよ。僕らは、、みんな狂ってたんだから。どうして大人は皆傍観してたのだろうか、どうして僕らを正しい方に導いてくれなかったのだろうか、、。大人を憎んだところでやり出したのは僕ら自身であることには変わりないのだけれども笑

及川「でも、君たちもきっと辛いことが沢山あってそれを全部飲み込んだ結果があの結末だったんだろうね。」

どうして及川さんは僕らが悪い、お前らは狂ってる、おかしい。と言わないのだろうか。何故責めないのだろう、、

岩泉「お前らはさ、まだ無垢な少年だと言うのに周りが黒くしちまったんだよ。そら、お前らのしたことは悪ぃことだ。まあ責められてもおかしくはねぇよ。けどよそれを止めて正すのが周りの大人の役割だ。そーゆー奴がいない環境だったのが何よりも責められるべきとこだろ。」

松川「そうそう、岩泉の言う通り。だから別に君たちが背負い込もうとしなくていいんじゃないかな、？ただ、次会った時にちゃんと謝罪して、ちゃんと向き合う。それが何より大事だと思うけど。」

花巻「まあ、そういうこった！たかが2歳しか変わらん俺たちがなんか説教紛いなことをすんのは違ぇけどさ、お前は変わろうとして前に進もうとしてんだろ？？だったら変わろうぜ。そんで次そいつらに会った時にさ、笑顔でバスケやろうぜー！くらいでいいんでねぇの？そんなもんだろ。」

なんだか、すごく先輩方が大人に見えたのを覚えてる