消えたキセキはバスケやめてバレーやってるんだってさ (ページ2)

今日:4 hit、昨日:11 hit、合計:76,570 hit

1話ページ2

ビーッ!
試合の終了を告げるブザーが鳴り響いた。
今日の試合、全中大会の決勝戦、そう僕らのいわば引退戦は決して楽しいものではなくただ当たり前のように僕ら帝光の勝利で幕を閉じた。まあゾロ目という課題はクリアしたことだし、よしとするべきなのであろう。

そして最後のミーティングもいつも通りで特に思うことも無かった。

赤司「みんなお疲れ様だったね。これで僕たち3年は引退だ。あとは新主将に全部任せるよ。今日までご苦労だった」

赤司のその一言で後輩たちからありがとうございましたや、お疲れ様でした、などといったまあ引退する奴らに向けての在り来りな言葉を背に受けながら僕たち3年生はそれぞれの道へと進み始めた。

赤司は京都洛山へ、紫原は秋田陽泉、黄瀬は神奈川海常。そして青峰、緑間は東京の桐皇と秀徳にそれぞれ行き黒子の行先については僕は知らない。

僕はというと宮城の青葉城西高校にいる。

え、？聞いたことないって？そりゃそうだよ。バスケ強豪校じゃないもん。なんでバスケ強豪校に居ないか？？

そんなの単純に考えてみてよ。バスケをもうやってないからだよ。

キセキの世代とまで言われてたのになぜ辞めたのか、か。

そうだね、バスケよりも魅力的で楽しいものに出逢ってしまったから。とでも言っておこうかな。

キセキのメンバーと？今も仲はいいよ。まあ、僕のいる場所に関しては話してないけどね。しつこく聞いてはくるけど、バスケはもう懲り懲りだから教えてない。

教えたら赤司とか特に青峰なんかは飛んできちゃうからね。

青峰？んー、なんて言えばいいのかな。あー、あいつの言ってたことだけど、俺の本気を唯一出させてくれる奴。らしいよ？まあライバルって言葉が適正かな。

おっと、こんなこと話してたらもう朝練の時間だ。早く行かないと僕が憧れてしまった残念な先輩と男前なかっこいい先輩に怒られちゃうからもう行くね、

詳しいこと？そうだね、、、詳しいことはまた今度の機会にでも話すよ。

じゃあ、行ってきます。