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「テグナ大丈夫？無理しないでね？疲れたら倒れたフリしてね？」
「分かった」
「今日もぎゅーして寝ていいからね？」
「うん」
僕の彼女は僕の事を良く解っている。
その腕の中の癒し効果と効能も。
きっと彼女自身がそうだから。
彼女が電池切れの時は僕の胸で充電してあげてるからね。
「行く前にもう一回……」
「え？時間……」
「お願い」
「分かった。はい」
ねだると直ぐに負けてくれて、広げられた両腕の中に顔を押し付けたら、凄くいい香りがして、幸せすぎて気絶しそうになった。
だめだ余計行きたくなくなった。
「頑張り屋さんテグナ。私がいるからね？」
優しい声と、優しい手で頭を撫でられて、
……やっぱ今日も頑張ろう
と渋々思った。
このままその心臓の音を感じていたら、本気で動けなくなる。
そう思って体を離し、キスをして家を出てきた。
今夜は許可が出たから思う存分抱き付きまくろう。
考えたらやっぱりまた眠くなりそうで、Aの残像をかき消すようにマネージャーの横顔を眺めたら…
…………ムカつくな……
逆効果だった。
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作者名：サラン | 作成日時：2017年7月4日 6時
