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ショッピングモールの最上階の映画館は、もう深夜手前だから人もまばらで、
私がトイレに行ってる間にコーラとポップコーンとホットドッグとアイスクリームを買い込んでいたテグン。


テンション上がってるんだろうな。

分かりやすくて可愛い。



席に座ったら座ったで、直ぐに立ち上がって、入ってきたばかりの出入口から出ていってしまう。


てっきりトイレかと思っていたら直ぐに戻ってきて、


「ほら」


私の足と肩に、無料で貸し出しているブランケットをかけてくれた。



「ありがとう」


感動して、クールにそんな事をするテグンをジッと見つめていると、チラッと一瞬私の視線を気にしてから、


「何でそんな格好で来たの?風邪引くよ」


照れてるのを誤魔化す時の癖で、口を尖らせてそんな事を言う。



「だって……日本はこんなに寒くなかったし。
テグナとデートだから……」


無意識に、七分丈の袖から覗く冷たくなっていた腕を擦って言い訳をすると、テグンの長い腕が伸びてきて私の肩を抱いた。


凄く温かい。


「……うそだよ。可愛い。似合ってる。凄く」


グッと引き寄せられたと同時に、ライトが消えて薄暗くなる。

その瞬間、額に柔らかい物が触れて、驚いて見上げると、凄く優しい眼差しをしたテグンが私を見つめていて……



スクリーンの光の中、吸い寄せられるようにキスをした。









それから、二人でカロリー高めのジャンクフード達を平らげて、
ずっと、エンドロールが流れ終わるまで、彼の肩に凭れながら、指を絡ませて手を繋いでいた。



凄く恋人同士っぽい。



本当は、こんな風に映画デートするの、夢だった。


別に出来ないなら出来ないで諦めがつく事ではあったけど、やっぱり私の中にも ″乙女心″というものは存在していて、密かに憧れてはいた。




時々視線を感じて隣を見上げると、スクリーンの明かりに照らされたテグンが私を見つめていて、目を細めて、凄く微かに口角を上げる。


私の髪を撫でたり、肩を引き寄せたりする仕草に、彼もこの瞬間を凄く大切に刻んでるんだって、伝わってきて、

胸がいっぱいになった。



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ERI(プロフ) - サランさん» 是非!宜しく御願いします (2016年10月10日 14時) (レス) id: 50277497f7 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - ERIさん» ERIさんありがとうございます(>_<)そう言って頂けると、凄く嬉しくて励みになります!今後とも宜しくお願いします(*^^*) (2016年10月9日 22時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
ERI(プロフ) - サランさん» お返事ありがとうございます!新しいの見ました!凄く面白いです!また次の更新期待してます! (2016年10月9日 15時) (レス) id: 50277497f7 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - pubuさん» pubuさん、ありがとうございます!読んで頂き、更にコメントまで頂けて、恐悦至極です(>_<)これからも頑張るので、宜しくお願いします! (2016年10月9日 8時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
pubu - 初めまして^ ^実は密かに拝見させていただいてました> <僕の彼女シリーズが大好きでいつも更新楽しみにしています♪これからも更新頑張ってください!応援してます! (2016年10月9日 0時) (レス) id: c5f36204de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラン | 作成日時:2016年8月31日 0時

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