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「おはようハギョナ。……うん、いるよ?
……うん、分かった。……ハギョナも眠れた?……うん、良かった。ちゃんと眠れる時に寝て、ご飯も食べてね?」
Aが話している声でなんとなく目が覚めるけど、彼女に起こしてもらいたいから目を開かずに待っていた。
「テグナ、起きて?」
優しい声で、僕の頬を撫でて、髪に触れて、最高の目覚めをくれる。
彼女はいつもそう。
だから好きだ。
「ん……」
薄目を開けて腕を引き寄せて、倒れ込んできた彼女にもう一度抱き付いて甘える。
「行かない……」
だって、また会えなくなる。
毎日こうしてたいのに。
Aの前では僕は只の駄々っ子だ。
それを許してくれて、優しく受け止めてくれるから好き。
「また会いに行くから。ね?頑張って起きよう?」
「……会いに来たら、また襲いに来るよ?」
「襲いに来てくれるの?」
「……嬉しいの?」
「うん。だから、お仕事頑張って?行くから」
「……頑張る」
僕をその気にさせるのが上手い。
喜ばせるのも。
「タクシーに来てもらうから、待ってて?
その前に何か作ってくる。コーヒーも」
そう言って、今朝脱がした僕のTシャツを着て寝室を出ていくA。
その姿を思わず追いかけたのは、言うまでも無い。
僕の彼女は僕を誘うのが上手。
それから、僕をその気にさせるのも、喜ばせるのも。
だから、その掌で転がされるのも心地いいだなんて……
これは誰にも内緒。
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ERI(プロフ) - サランさん» 是非!宜しく御願いします (2016年10月10日 14時) (レス) id: 50277497f7 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - ERIさん» ERIさんありがとうございます(>_<)そう言って頂けると、凄く嬉しくて励みになります!今後とも宜しくお願いします(*^^*) (2016年10月9日 22時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
ERI(プロフ) - サランさん» お返事ありがとうございます!新しいの見ました!凄く面白いです!また次の更新期待してます! (2016年10月9日 15時) (レス) id: 50277497f7 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - pubuさん» pubuさん、ありがとうございます!読んで頂き、更にコメントまで頂けて、恐悦至極です(>_<)これからも頑張るので、宜しくお願いします! (2016年10月9日 8時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
pubu - 初めまして^ ^実は密かに拝見させていただいてました> <僕の彼女シリーズが大好きでいつも更新楽しみにしています♪これからも更新頑張ってください!応援してます! (2016年10月9日 0時) (レス) id: c5f36204de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラン | 作成日時:2016年8月31日 0時